Story.3 セビルさんに死亡フラグ!?
今日もせっせと麻収穫☆
畑での麻収穫作業を終え、自室に戻った私はまた麻糸とロープを作り出す。
予備としてロープを作っておく。だって……昨日作ったの、あまりにもみすぼらしいんだよね……
そして出来上がったロープは、昨日よりもいい出来。
麻糸も予備が出来た。
でも、たった二つじゃあ、予備とは言えないかな…。
どちらにしろ、今度弓を新調するつもりだし、それには麻糸が必要だし……。
失敗したら、また必要だし……。
そしてまた麻糸を作り出す。
麻が無くなるまで。
そして気づく。
セビルさんは収穫した麻を、一体どうしているのだろうか、と。
私がロープを作ってしまったから、セビルさんは作る必要が無い。
でも私はそれをいまだに伝えてない。
……セビルさんがロープ作ってたら、それが予備なんじゃないのか!?
気づくのが遅すぎた。
もう、仕方が無い…。
溜め息をつきつつ、ロープをアイテムボックスに片付けた。
そういえば。
今日のセビルさんはなんだかヨソヨソしかった。
挙動不審というか。
なんだろう…? 何かあったのかな?
******
今日もさらにせっせと麻収穫☆☆
セビルさんは相変わらず、何も言わずにバイトに付き合ってくれる。
今日はなんとかロープの事を言えた。
「じゃあ、今日の収穫分は予備にしようか」
…予備もあります、なんて言えなかった。
「うん、そうしよう」
ごめんなさい、セビルさん……。
農場のおっちゃんは、「お前ら最近よく来るなぁ~? 訓練行ってるのか?」と心配そうに聞いてきた。
それを、「次の攻略に麻が必要なんです。念の為沢山用意しておきたいんです」と答えると、「そうか~頑張れよ~」と言って去って行った。
夕刻近くなり、今日のバイトはこれで終了とした。
セビルさんは食堂に行かず、寮の自室で休むといって、フラフラとしていた。
寮のロビーで別れ際、セビルさんの顔を見ると、真っ青だった。
ううん、違う。
真っ白だった。
「だ、大丈夫!??」
思わず声を掛けた。
「大丈夫だよー」
口では大丈夫って言っても、足元はおぼつかない。
支えて部屋まで連れて行ってあげたいけど、男子寮には入れない。
体調が悪いなら、そう言って欲しい。
バイトも早く切り上げたのに。
気になったので、エルアークと通信をし、管理センターへアクセスする。
セビルさんのステータス情報を見るためだ。
本来は、他人のステータス情報など見れない。
だが、PTメンバーは違う。
管理センターのページが開く。
セビルさんの登録番号を入力し、検索ボタンを押す。
ピピピッ ピピピッ と、アクセス音が鳴る。
所持品以外は、PTメンバーなら、ステータス情報が見れる。
開け。
早く開け。
ピピピッ
開いた画面を見ると、
セビルさんのステータスは。
………持久10ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!????
ちょっとー!
全然大丈夫じゃないじゃない!!
言ってくれればっ!!
お弁当あげたのにっっ!!!
ゆで卵しかなかったけど、それでも大分違うよぉぉぉっ!!!!




