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連れ去られた隷属

~第二章~


僕の恋人は♡吸血鬼 第2話

         霖狐乙葉


「はじめまして、霧刃と言います」


キリハ?


霧刃となのる少年は、少し黒に近い赤髪に茶色の瞳に、とても可愛らしい顔立ちの少年。


「可愛い」


「俺、タイプダヮ(笑)」


などの声が聞こえてくる。


「……………あいつ」ボソリ


「………えっ」


瑠雅?今…………







12時35分 昼休み


僕と瑠雅は、学校の屋上でお昼にしていた。


「あー!腹へったぁ!」


「良かったね、今日の天気が曇りで」


「本当だよ!」


普段、瑠雅は天気が良い時は図書館とか人目につかない場所に行ってたが久しぶりに今日は、天気が曇りだから外で食べることにした


「咲希!早く血くれ!血!」


「分かってる;」


ギャーギャー子供みたいに騒ぐ瑠雅の前でワイシャツのボタンをはずしてく………………


「咲希………上にのって」


「うん………////」


ワイシャツの第4番までのボタンをはずすと僕は、瑠雅の膝の上に腰を落とした。


「ぅわぁ~………///」


「な、なに?///」


瑠雅は、きれいなものを見たかのように目を輝かせてる。


「す、吸うなら……は、早くして」


頬が熱くなるのが分かる。


「うーん、もうちょい近く、に!」


「わっ!」


瑠雅に腰を掴まれ引き寄せられる。


「り、瑠雅、近っ………あ」


ぬるりと瑠雅は、舌を這わせてくる


「ン……」


瑠雅が舐めるたびに何度も体が反応する。


「早く………たべて」


(早く…………)


そう、言ったのと同時に首に痺れがはしる。


「………ア」


身体中に甘い痺れがはしり吐息がこぼれる。


「ン………ふう」


「咲希……」


ごくっと血を飲み終わる音が聞こえる。


「あ……アァ………あ」


甘く、とろけそぅ



「なぁ、咲希今日、俺の部屋に来いよコレの続き、やろうぜ」


「い……」


「良いよ」と口にしようとした時

屋上の出入り口から声が聞こえた


「俺の愛しい咲希に何をするんだい?」


…………!?

僕の名前を呼ぶのは…………


「久しぶりだね、俺の咲希」


あの転校生の霧刃だった___。



「んで?咲希は、瑠雅に無理やり血を吸われたと?」


「ちげーよ!咲希は、俺の恋人だしかも、無理やりじゃねーし!」


「り、瑠雅落ちいて;」


少しキレかけてる瑠雅を静めながら霧刃に問いかけた。


「あのぉ………」


「なんだい?」


僕はおずおずと霧刃に問いかけた


「さっき、俺の咲希って言ってましたが僕とあなたは昔、どういった関係だったんですか?」


「嗚呼、咲希本当に記憶が無いんだね………いいだろう俺が教えてやるさ」


すると、霧刃は僕の肩を抱きながらシリアスに囁いてきた。


『お前は、俺の隷属だったんだよ』


隷………属


『もっと詳しく聞きたいんなら放課後、俺の部屋にこい』


「え」ドキッ


知りたい………霧刃が知っていること聞きたい!

でも、瑠雅は…………



放課後・・・・


「はぁ?寄るところ?」


「うん、先生に頼まれていた本を渡しに行きたいんだ」


「じゃぁ、玄関で待ってるから」


瑠雅は、珍しそうな顔をして僕の頭をワシャワシャと撫でながら言った


「遅くなると思うから先にいってて!すぐに追いつくから」


「…………」


突然黙り込む瑠雅  そして


「お前さ、先生とこに行った後、霧刃の所にはいかねーよなぁ?」


「え、まっさかぁ!!」ギクッ!


先読みされた?


「咲希………?」


瑠雅は、心配そうな顔をしていた。


「瑠雅あの…………」


「そっか、咲希がそこまで言うなら仕方ねーな本、渡してきたら俺の部屋に直行な!」


僕は、瑠雅に初めて嘘をついた。

ごめんね、瑠雅


彼は何も言わずに去って行った。


……

………



「やぁ、良く来たね咲希」


「………お邪魔します」


僕が今、いるのは男子寮に住む霧刃の部屋にいる


霧刃の部屋は、とってもシンプルで机とベットと本棚そして大きな窓


「今、お茶をいれるからベットに座っ

「うん」


ベットは、座るだけでギシギシと音が鳴る。

瑠雅のベットの方が僕は好きかな?


・・・・っておい!

なんで、そこで瑠雅が出る!

つい、昨夜の事を思い出し頬が熱くなるのが分かる


「…………咲希?」


「…………へ?ってわぁ!」


霧刃の顔があまりにもの近すぎて驚いてしまった。


「ブファ!」


霧刃は、腹を抱えながら笑い出した


「な!?」


「ごめんごめん;咲希のリアクションを見てたら面白くってつい」


な、なな、なぁぁあ!


「わ、笑わないで下さいよ!」


「ごめんごめん」


霧刃は、両手を合わせながら言った


「んで、確か俺が知ってることを話すんだっけ?」


「はい」


どうぞと彼からミルクティを受け取る。


「俺と咲希は、中学上がって間もないときに出会った……」


彼の話を聞きながらミルクティを一口飲んだ


「そのときの君は、とっても優しくて歌が好きだった」


「歌?」


「あぁ、君は人を喜ばせたり笑顔に出来る人なんだよ皆は君を歌姫って呼んでいたよ」


歌……姫;


それから、霧刃の話を聞いて自分がどういった人なのかどんな中学校生活を送ったのか理解できた。


「あと、最後に……」ギシッ


「霧刃………さん?」


「君はね俺の隷属だったんだよ」


「え?」ドクン!


今………なんて?


「俺もね瑠雅と同じ___」


視界が 頭がぼーっとする

ヤバい__落ち………る ドサッ


「クスクス……咲希は、返してもらう………瑠雅ぁ~」


そのまま僕は、眠りについた。



……

………

…………


「え!?来てない?」


いつまでも、帰ってこない咲希を心配した瑠雅は、本を渡しに


「えぇ、咲希君がそういったみたいだけど本なら朝一で持ってきたわよ?」


咲希、一体どこに!


「あら?そんな怖い顔してどうかしたの?」


先生は、不安な顔で瑠雅を見ていた。


(咲希……まさか!?)


「先生!ありがとう!」


瑠雅は、先生の呼び止めを無視して去っていった。




僕は、嗅ぎ慣れてないベッドの香りとジャリンという音に目を覚ました



「………ん~」


あれぇ?いつの間にか、寝てたんだろう?

重たい瞼を開けて当たりを見渡したらさっきまでいた霧刃の部屋とは違う見知らぬ部屋だった。


「ここは?」


「協会の地下だよ」


どこか、聞き慣れた声が聞こえる。

このこえは…………霧刃だ。


「眠っている咲希も綺麗だったよ」


「…………!?」


霧刃は、怪しげに微笑むそして、僕は服を来てないことに気づいた。


「な……!?」


「大丈夫、安心して?まぁだ、なんにもしてないからさ?」


怪しげに笑いながら霧刃はベッドに腰掛けた。


「まぁーまず、喉乾いてない?」


とお水が入ったコップを渡された


「入りません」


本当は、喉が乾いて水が欲しかったが断った…………変な薬とかはいってそうだし?


「ばーか;なんもはいってねーよ」


まぁー、そこまで言われるなら

何も、はいってないほうを信じて水を一気に飲み干した。

その時に霧刃が微かに笑みを浮かべた気がした。


続く




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