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四;仕返し

 俺は、それから一週間学校に行かなかった。

何故かは分からない、ただ行きたくなかったんだ。

一週間の生活は別に前と変わらなかった。町に出ては、喧嘩をした。

俺が学校に行かなくなって六日目、事件が起こったんだ。

俺はその日も町のゲーセンに居ると、後ろから肩をたたかれた。

「ちっ!いいとこだったのにな。何だテメーは。」

と、相手にすごんで言ってみた。

「会いたかったぜぇ!テメーに病院送りされてから、ずっと殺してやるって思ってたんだ。」

どうやら、俺が前にぶっ飛ばして病院送りにした奴らしい。

「殺すだぁ?やってみろよ!」

相手に殴りかかりながらそう言うと、後ろから衝撃が走ったんだ。

「がぁ!なんだ?」

俺は頭に手をやると、血がべっとりついた。

相手は二人だった。しかも、鉄パイプを持ってやがったんだ。

それから俺は、路地裏に連れ込まれ、ボコボコにされたんだ。

腕の骨は折れ、あばらも何本か持ってかれた。

「ははは!ざまあみやがれ!」

そう捨てぜりふをはいてあいつは去っていった。

俺はしばらくして気を失った。

次に気づいたら病院のベッドの上だった。

どうやら、誰かが救急車を呼んでくれたらしい。

不思議と怒りは湧いてこなかった。

自業自得だと分かっていた。今までの俺には無かったことだ。

なぜこんな気持ちになったのか、こんなことを考えていると安部のあの一言が頭に浮かんだ。

「なんで喧嘩するの?」

俺は、頭の中でこう答えた。

「自分の居場所が欲しいんだ。」

 翌日、俺は痛む体を引きずって学校に向かった。

いつもは、二十分あれば付く距離が、今日は一時間掛かった。

教室に入ると、みんなの目は俺に注がれた。

どいつの目にも、

「ざまあみろ。」

という言葉が浮かんでいるように見えた。

放課後、安部が俺に声をかけてきた。

「竹下君、その怪我どうしたの?」

俺はまた、別に、と答えただけだった。

「そう、大丈夫?」

俺は、この質問が頭にきた。

大丈夫じゃなかったらこんなとこに居ない。

でも、いつもよりは頭にこなかったんだ。

何故だろう、いつからこんなに冷静になった。

いや、分かっている。安部が俺に話しかけるようになってからだ。

俺は、黙って安部を見た。

安部の目には心配の色がありありと見えた。

俺は、穏やかな、出来るだけ穏やかな口調で、

「大丈夫だよ。気にすんな。」

と答えた。

「そう、良かった。あ、この前はお見舞いに来てくれてありがとうね。」

安部は笑顔でそう言い、じゃあまた明日ね。と言って去っていった。

俺は、そのとき今まで感じたことが無いような気持ちになっていた。

「また明日・・・か。」

その言葉をかみ締めながら俺は家に帰った。


がんばって書いてますよ〜!


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