二;事故
俺たちは二人で夜道を歩き出した。
端から見れば恋人同士のように見えるのだろうか。
そんなことを少し、少しだけ考えながら歩いていると安部が、
「今日はびっくりしたでしょ?いきなり生徒指導室に乗り込んで。」
と恥ずかしそうに話した。
俺は、興味もなさそうに、別に、と一言言っただけだった。
「あのね、私許せなかったの。昨日帰り聞いてたら。堂々と仕返しするんじゃなくて・・・。
仕返しは良くないんだけど。堂々としないなんて最低だと思った。だから今日、先生に真実を
知ってもらいたくて、乗り込んだの。」
と安部は話した。俺はそれを黙って聞いていた。
「でもね、こういうのも悪いけど、竹下君にも悪いところはあると思うのね。怒らないで聞いて欲しいんだけど、竹下君が喧嘩しなければあの人も今日みたいなことはしなかったはずだよね。」
と安部が俺に話した。
俺は、安部が俺のことをわかったように言う言い方が妙に気に障った。
だけど、今日俺の弁護をしてくれたということもあって、俺はぎりぎりの状態で安分の言うことを黙って聞いていた。もう少し、安部がなんか言えばぶん殴る準備はできていた。
しかし、安部は俺の状態に気が付いたのか、それからはまったく違う話題で話をかけてきた。
好きな歌手がどうだとか、学校の友達がどうだとか。俺にはまったく興味の無い話だった。
それからまもなくして、安部の家に着いた。
「私の家ここだから。送ってくれてありがとう。」
そういって家の中に入っていった。
俺はそのまま家に帰った。今日安部が言っていたことを思い出しながら。
次の日、早速あいつを呼び出してボコボコにしてやった。入院二週間ってところだろう。
当然、今日もまた生徒指導室で説教だ。お決まりの「丸い人間になれ」という話を延々二、三時間聞かされ、終わりとなった。
俺は別に悪いことをしたという感覚も無く。下校しようとして生徒玄関に向かうと、安部が一人立っていた。よく見てみると泣いているようだった。
俺はそんな安部を無視して帰ろうとすると、一言安部が、
「何で喧嘩するの?」
と聞いてきた。俺は面倒くさそうに、
「そんなんお前に関係ないだろ。」
と言って帰った。
その翌日学校に行くと、安部が来ていなかった。今日は珍しく朝から来ていた俺は、朝のHRで担任の話に驚愕した。
「昨日、下校途中安部さんが事故にあいました。あぁ、そんなにひどい怪我じゃないらしいですので、一週間もすれば学校に来れるそうです。」
俺は、教室を飛び出した。理由なんてわからなかった。だけど安部が事故にあった原因が俺にあるような気がして、俺は一目散に安部の家に走っていった。
第二部分です。恋愛小説って始めて書くのでおかしいぶぶんもあるでしょう。皆さんの感想をお待ちしています。




