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小説家になろうラジオ大賞7

社畜サバイバル 〜君は社畜化ウイルスから逃げ延びることが出来るか?〜

作者: 夜狩仁志
掲載日:2025/12/02

初見の方は、はじめまして。 

どこかでお会いした方は、お久しぶりです。


夜狩仁志でございます。


恒例の『なろうラジオ大賞』の季節がやってまいりましたので、あいも変わらず全テーマ投稿したいと思います。


2025年最初の投稿テーマは「サバイバル」です。

 ある製薬会社が自社の社員に対して、不眠不休で働き、上司に盲従し、会社のために一生を捧げる絶対的な企業戦士を生みだす目的で、

 通称、社畜ウイルスを開発した!


 しかし悲劇が起きた。

 ウイルスが流出し全国に蔓延してしまったのだ。

 国内のほとんどの人間は社畜化し、ゾンビのように狂信的に働き尽くすようになってしまったのだ。


 まあ、引きこもりニートの俺は関係ないけどね。


 大学在学中に引きこもり3年。

 お陰で感染せずに普通に生活を満喫中。


 ネットで新しい防護マスクを注文すると、その日中の指定した時間にピッタリと社畜化した配達員が持ってくる。

 迅速丁寧な配送っぷりは、さすが社畜。

 面構えが違う。


 この社畜化ウイルスは空気感染する。

 マスクがなければ外出などできやしない。


 早速マスクをして向かう先はコンビニ。

 商品を手にレジに行くと、年中無休24時間休憩なしのオーナーが死んだ笑顔で迎えてくれる。

 素晴らしき社畜魂だ。

 俺は死んでも、こんなにはなりたくない。


 街中、皆こんな有様だ。

 仕事や役割に忠実に。

 個人の自由や権利など無いようなもの。

 生きているようで死んでいる。

 市民は社会のゾンビと化してしまった。


 そのお陰でライフラインはしっかりと機能し、サバイバルせずに生きていけるという訳だ。



 そんなある日、街中を探索していると、同じ境遇の少女と出逢った。

 彼女は通学中に事故に遭い入院、ちょうど手術中だったため感染しなかったようだ。


 俺達は意気投合。

 共に行動し、生活するようになった。


 金銭面は社畜親が工面してくれるので心配ない。治安も社畜警官が体をはって平和を保ってくれている。

 当にこの世界は俺達にとって楽園!



 そして今日も二人で、街中デートしていると……


 突然俺のマスクが剥がされる!?


 振り向けば、マスクを手にし不敵に笑う彼女の姿が?


「あ〜あ、残念だったね、感染しちゃうね」

「嘘だろ? なんで?」


「私ね、私だけの社畜が欲しかったの。でもね、両親は仕事一筋で。友達も勉強とかで。

 そんな時にあなたと出逢えて!

 今日から私の社畜になって一生尽くしてね!」

「そんな……」



 こうして俺は彼女の社畜……というよりも奴隷となってしまった。



「ねぇ、お腹すいた〜」

「お作りします!」



「買い物に行きたいんだけど車だしてくれる?」

「かしこまりました!」



「ねぇ……今夜、どうかなぁ?」

「はい! 喜んで!」



 彼女の社畜となった訳だが……

 案外こういうのも悪くないかも、と思ってしまうのであった。

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