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歯車の宮殿  作者: 高倉麻耶
序章
1/26

Chapter01 歯車の宮殿

 僕らはみんな水槽(タンク)から生まれる。


 このことは常識だったし、学校で教えられたから、ずっとそう信じ込んできた。

 なぜだろう。

 誕生に水槽などという人工的な手段を使うのは僕ら人間だけなのに、そんな何の信憑性もない話を、これまで一度も疑ったりしなかった。

 動物と人間は、違う生きものだ。

 そんな風にしか思っていなかった。


 常識なんて、人の手でつくられたものに過ぎない。まわりじゅうの人が信じているからそれが当たり前だと考えて、ちゃんと確かめたわけでもないのに、ついそのままの情報を真実であると思い込んでしまう。


 僕らはいったい何を信じ込まされているのか。

 僕らはいったい誰に騙されているのか。


 もしかしたら、最初の嘘つきは、もう既に歳をとって死んでしまって、騙された人間だけが生きていて、残された人間がお互いに騙しあっていて、そして誰も何も気づかないままでいるだけなのかもしれない。


 僕らはいったい何を信じればいいのか。

 きっと―― 何も信じないほうがいい。

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