「心に滴る雫」
歓喜と悲哀が交差する
薄桃色の光りが夜空を照らす
そんな川面を見つめ、心はザワつく
ひと節分の短いひと時に、別れと出会いが訪れる
まるで満開の花が、華やかに散るように、
心も舞っている
遥か昔から変わらない風景が、瞳の中を照らす
そんな心を見つめ、雫が滴る
安らぎと寂しさが交差する
四節分に綴られ、訪れる想いは、月日とともに、
幾重にもなって刻まれ、床につく
それでも、力強く歩む明日への一歩が、
まわりを明るく照らす
そんな姿が瞳に映り、雫が滴る
夢と現実が交差する
日々の喧騒に惑わされながら、
心を躍らせるひとと時に、
ある日も、来る日も膝を折る
何も映らない瞳と、何も残らない言葉に、
真実がなくても信じていく
そんな現実を背に、雫がが滴る
心に空いた穴には、今までも、これからも
風が吹き抜けていく
ツギハキになった心でも、
いつかキレイになることを願い信じ、
今日も笑顔で窓を開く
そして、すれ違う想いと現実に
今日も「おはよう」と腰を折る