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第72話

「さて。仕事の打ち上げ兼ロクスリー君の入隊祝いのパーティーの前に、自己紹介から行こか? ロクスリー君、まずは君からや。」



 ミケさんにうながされ、

「皆さん、はじめまして、ファトス村から来た、ロック=ロクスリー。15歳です。G(ギア)の操縦は下手っスけど、皆さん、よろしくお願いします。」

 と、皆さんに自己紹介してみる。



「ねね、伝説のTH(トレジャーハンター)のリィト=ロクスリーの息子さんって話だけど、もしかして、親御おやごさんゆずりとかで、G(ギア)を発見する為の特別なノウハウとか持っていたりするの?」

 ユリンさんが興味津々(きょうみしんしん)という感じで聞いてくるけど、



「残念。そんなノウハウとか持っているなら、オイラ、いま、ここでこうしてないっスよ。そんな能力があるなら、今頃、TH(トレジャーハンター)やって、ひと山当やまあてていると思いません?」

 ありのままに話してみる。



「あ~。うん。納得。」

 ユリンさんが、ウンウンと頷く。





「ロクスリー君は、ちょっと気が弱いのがたまきずやけど、すっごい感がええねん! なんちゅうの? 危機探知能力ききたんちのうりょくっちゅうたら良いんかな? こう、ズバズバ~って、危険を見抜くんやで? うちがファトス村の自警団をからる為に設置したスタンネットも、ザインの巡らした策略も見抜いて、的確に指示出してくれたんや! 一緒に居た、うちが保証する! このロクスリー君の感は一級品やで!」

 ミケさんが、やんやとオイラを褒め称える。





「ほぅ、危機探知能力ききたんちのうりょく…。なかなか興味深いですね。」

 マカロニさんが、中指でメガネをクイッと押しながら言って来る。



「おお、そんな凄ぇのかよ! 見た目と違って、やるじゃん!」

 ケビンさんが、そう言いながら、オイラの背中をバシバシと叩く。



「う…う~ん…感っていうか、一回体験したから何が起こるか分かるっていうか……。」

 上手く説明できず、しどろもどろで話していると、



「そう! ロクスリー君は、危険を感じると、既視感デジャヴュを感じるんや! みんなも、ロクスリー君が、既視感デジャヴュの話ししたら、よう聞きや!」

 ミケさんがそう締めくくる。





「凄いじゃん! 未来予知って奴? それがロクスリー君の特技なワケだね⁉」

 ユリンさんがやんやの喝采を送ってくる。



「あ~…う…う~ん。まあ、説明が難しいから、もうそれで良いっス。」

 うん。オイラの頭じゃ、これ以上の説明は不可。



 まあ、大体のニュアンスは合っているから、これからもデッドループしかけたら、今までのミケさんみたいに、皆さんもオイラの言葉を聞いてくれるでしょう!

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