第58話
「クッ…集弾率が高くて回避できねぇ! クッ…足が…ッ!」
ザインさんの部下のうちの一機のジーナの両足が瞬く間に潰され、堪らず脱出ポッドを起動させる。
「ガトリングガンは盾で防げ! 盾越しに反撃しろ! 火力を集中すればKGと言えど敵じゃねぇ!」
「了解だ、ボス!」
「やられっぱなしじゃねぇ事を教えてやる!」
ザインさんの指示を聞き、部下の方たちが、盾でレーザーガトリングガンを防ぎつつ、レーザーライフルやバズーカをラーゼンレーヴェに向かって掃射する。
「へっ…! おいでなすったな…ッ! だがな…ッ! アリーエルスラスターを起動中の、このラーゼンレーヴェに…ッ! 当てれると思うなよ…ッ!」
ケビンさんが、そう言ったかと思うと、ラーゼンレーヴェが更に爆ぜた!
ブンッ!と、機影がぶれたかと思うと、凄まじい速さで、撃たれたライフルやバズーカを回避して行く。
「な…何て速さだ…ッ⁉」
「ど…どういう機動性してやがんだ…ッ⁉」
ラフィンスカルの皆さんが戦々恐々とする。
「うろたえるな! ただ追加スラスターを全開に吹かして急加速を繰り返しているだけだ! あんな動きが長く持つかよ! アイツは強襲型で燃費が悪い! もっと弾幕を張って、アイツがEN切れになるまで踊らせろ!」
「へへ…。そういう事なら!」
「踊り疲れてヘバるまで付き合ってもらうぜ!」
ザインさんの指示に、ラフィンスカルの皆さんが、嫌らしい笑みを浮かべてラーゼンレーヴェにライフルやバズーカを、更に乱射するが…、
「ヘッ…そのくらいの弾幕の厚さがどうだってんだ! アリーエルスラスターを発動した、この相棒なら!」
ケビンさんのラーゼンレーヴェが、更に凄まじい急加速で攻撃を次々と回避して行き、弾幕を潜り抜けつつ、ガトリングと各種ミサイルを放射し、ザインさんたちのFGたちを圧倒する!




