第410話
「な…⁉ どういう事なんだ…シュメル=ウェイン…⁉」
「そんな、あと一歩のところで、敵に温情を掛けるなど…⁉」
「クッ…何でも屋、上りが…! どういうつもりなんだ…⁉」
と、口々にシュメルに疑問を投げる、演習部隊幹部の皆さん!
「ヘッ! シュメルらしい!
狙った獲物を苦しめる為なら、
軍からの、自分への厳罰が下るかもしんねぇのも厭わねぇんだからな!」
と、ミケさんのタイニーダンサーに向けて、
レーザーガトリングを更に掃射しつつ、
ニタリと笑う、ザインと、
「ハッ! 良いんじゃねぇの?
自分の敵と定めた相手を徹底的に攻撃する!
それが精神への攻撃でも、徹底的に敵を叩くという気概!
オレは嫌いじゃないぜ?」
と、スザクにレーザーランチャーとアサルトレーザーライフルを、
時間差で撃ち、あわや命中というギリギリの攻撃を放つエラン大尉!
「ほぅ…。
これは…ボクに…お仕置きされるかもしれない事も、
覚悟の上での、敢えての撤退みたいだねぇ…。
面白い子だ…。
シュメル=ウェイン…。
ザ・パーフェクトだった異名…。
あながち、楽しめないワケでもないかもね…。」
と、ニコリと、深い闇が垣間見える笑みを浮かべる、
トリニティーブラッドの通り名が、
まさに真実なのが伺えそうなクリフォード大佐…ッ!




