第407話
更に、その最中、
シュヴァルツリヒターが、KGモードになり地上に立ち、
ラミントン大尉のザイグラムの右肩を射貫きつつ、
後ろから、シュタイガーンバオアーの左肩に、
アサルトレーザーライフルを撃って来る…⁉
「アァァ…ッ⁉」
ミサイルを全身に受けつつ、左肩を射貫かれ、
激しくノックバックするシュタイガーンバオアー!
『マスター! このままでは!
ここは、一時、中央部か、東部に撤退を…!』
と、38が警告をしてくれるが、
「ダメだ!
この戦闘は、故郷の方たちを守る、
ミケさんたちを助ける為の大事な戦闘なんだ!
撤退の合図が来るまで、何とか、オイラだけでも継戦するんだ!」
『ですが!』
「オイラがトップエースなんて、誤解も誤解だけど、
こうなったら、あの煩いラミントン大尉に、
オイラが本当にトップエースみたいに見える様に、
ラストシューティングを使う!
そして、もっと敵の目をオイラに引き付けて、
もっとミケさんたちを助けるんだ!」
『危険です!
ラストシューティングは、
仮に成功しても全弾を撃ち尽くすのですよ?
継戦目的の今回の戦闘では、到底容認できません!』
と、38が否定の言葉を訴えて来るが、
「良い! やってやるよ!」
と、レーザーバトルアックスを構える、オイラのシュタイガーンバオアー!
『マスター!』
と、38が懇願する中!
「ラミントンにラストシューティングだと…⁉
オレにではなく…だというのか…‼
貴様…‼ ロクスリー…ッ‼」
と、シュメルが自身にラストシューティングを狙ってこない事に、
プライドがズタボロになったのか、激しく激高し、
アサルトレーザーライフルを乱射して来る!
その最中!
「こうなれば!」
と、ザ・パーフェクトだった、鳴り物入りのシュメルとの同時攻撃でも、
なかなか致命打を与えれないシュタイガーンバオアーに、
激高したラミントン大尉が、
シュメルの乱射に、自機が頭部を射貫かれる様に敢えて突っ込んで来て、
その貫かれて、急に現れたシュメルのアサルトレーザーライフルを、
身を挺して、シュタイガーンバオアーの頭部に喰らわして来る…ッ⁉
「こなくそ…ッ‼」
と、何とか身を捻って、頭部中央部への致命打を避けつつも、
頭部の端が焼け爛れるシュタイガーンバオアー…ッ!
 




