第265話
「おお! 良かったです!」
と、それらの報に喜ぶオイラだったが…。
その報にも話題が上がったケビンさんが居ない事にオイラが気付き、
「け……ケビンさんは……あの…まだ……?」
と、聞くと、
「ゴメンな…ロクスリー君…。
ケビンの奴は……未だに……心の腹が痛む様でな…。」
と、ミケさんが目を伏せる。
「いやぁ~。
アレで、アイツ、
ロクスリー君がいつまでも起きない事にイラ付いたりもしてた風だし、
ただのツンデレなだけだと思うんだけど……。
その……まだ…あの…。
ロクスリー君が…リーダーを危険な目に逢わせた時のが…。
許せないみたいでね……。」
と、頭を掻きながらバツが悪そうに言うユリンさん。
「先のソルファージュ防衛戦でのロクスリー君のシュメル撃墜も、
機体性能が良かっただけだと言って聞かないんですよね……。」
と、マカロニさんも言い難そうに告げて来る。
「そう…っスか……。」
ミケさんたちの説明に、視線を落とすオイラに、
「まあ、何か切っ掛けがあれば、また仲良くなれるよ!
ケビンも、根は、とっても優しい子やから!」
と、優しい声を、ミケさんが掛けてくれて、
「よし、ロクスリーの回復も見れたし、
あんまりずっとソルファージュをオートパイロットにするのもアレだからな、
オレらはブリッジに戻るとするか!」
と、バーダック艦長が号令を出し、
「そやね。非常用エンジンも直って、移動だけはできる様になったし、
早よ、アイツのとこに行かんと、アイツが、また癇癪を起こし出すしな。」
と、ミケさんがバーダック艦長に答えてから、
「でも、ロクスリー君は、
起きたばっかしやし、もうちょっと寝とこうか。
縫合と傷の回復は万全やそうやから、
いきなり動いても大丈夫ではあるやろうけど、一応、大事を見てな!
まあ、38は置いてったるから、しばらく楽にしとき!」
と、オイラの頭を撫でる。
「は……ハイっスッ!」
と、答えるオイラを尻目に、
「ほな、行くで、みんな!」
と、指示を出すミケさん。
「じゃあ、ゆっくりね、ロクスリー君」
と、セリアさんが微笑み、
「まあ、ラフィンスカルは徹底的に叩きましたし、
しばらくは、ゆっくりできると思います。」
と、マカロニさんも笑顔を見せ、
「ま、しばらくは休んで、
また英気を養ったら、ロクスリー君もガンバってよ!
じゃあね!」
と、ユリンさんが締めて、皆さんは去って行った。




