第22話
『流石にGハンガーには爆発物はありません。安心して御使用下さい。』
「マジだよなッ⁉ ロクスリーんとこのOSよッ⁉」
流石にダジルさんもトラウマ気味の模様。そらオイラでこうだもんね。
『イエス。ですが、Gハンガーは、本来、FGなどの戦闘用Gの為のハンガーですので、ゾンドも運ぶなら、ゾンドを前方に向けて連結して、ゲズをハンガーに付けて運用される方がベターだと判断します。』
なるほどねぇ。
まあ、このゾンドには父さんがライドブレードを趣味で付けたけど、ゾンドはゾンド。
Gハンガーで、WGのゾンドを主にして使う事は、38の言い分から、おそらく本来は想定されてないのだろうと分かる。
「分かったよ。まずはオレがゲズを先にGハンガーに繋げるから、オマエんとこのゾンドを前から連結しな。」
「ほいさ」
先にダジルさんのゲズがGハンガーに向かう。
こっちも遅まきながらそっちに合流。
ダジルさんのゲズがGハンガーをセットしている間に、ゾンドをゲズの前方に移動させる。
「ダジルさん、Gハンガーの仕込み、OKっスか?」
「大丈夫だ! 30秒後に動く! 連結しとくぞ!」
「うぃっス!」
さっきまでと逆でゾンドからゲズへの後ろ手の連結を行う。
うむ、気付かなかったけど、中々、上手く動いているじゃないか、このゾンド。
てか、さすがに自分に一番良い様にカスタマイズして貰って動かせないと、人として厳しいですわ。
ですよね~。
そんな中、ドラム缶運びで躓いたオイラって何よとは思う。
さすがに相当操縦は下手なのだろうなとは客観的に分かる。




