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第20話
そして、ダジルさんに先行してもらって地下道に入る。
下りの坂道になっていて、下方の奥の方は、かなり広い空間が広がっている。
おお! 地下広いな!
『なお、この扉は開閉後に誰かが通ると、自動的に爆破されるように前マスターがセットしてありますので、ご了承下さい。』
「またまた~。流石に、そんな破天荒な事は……」
チュドーン! ボカン! バカン! ドカン!
後ろのさっき通ったドアから爆音と爆風がこちらに迫る。
「本当なのッ⁉」
『本当です。』
無情にも38が答える。そして、本当に起こり迫り来る爆発たち。
「うぉいッ⁉ ロクスリーッ⁉」
ダジルさんが叫ぶも後ろから爆風に吹かれてダジルさんのゲズ諸共にオイラのゾンドもふっ飛ばされる。
ある意味こっちも叫びたいッ!
なんでやねんねんねんねんねんと!
思わずドップラー効果も出るわなと!
忘れていた。
THとかやっていたくらいだから、父さんは、かなりの破天荒な人だった事を。




