第19話
『マスター、パスワードの入力の時点で、扉のロック自体は外れています。後はドアノブを回すだけで開きます。』
「うん? さっき38、この扉のロックも特殊って言っていたけど、さっきのスライドしたのは特殊だった気がするけど、この扉のロックを開けるの自体は、あんまし特殊な動作をしていないんじゃないの?」
『普通の人が、この認証画面にたどり着けても、リィトというパスワードを認証キーと見抜くのは困難であると指摘します。』
「あ~。まあ、なるほどね。」
「何でも良いから早く行こうぜ!」
ダジルさんに急かされる。
「っスね、とにかくオープン・ザ・ドアって事で。」
ドアノブを回す。
おお、今度は普通に回るぞ!
ドアが、ちゃんと開いた‼
てか、こんな認証キーとか使うなら、ドアノブを回すとかのアナクロな開け方じゃなくて自動シャッターの様に勝手に開閉したら良いのにねとは思う。
まあ、そこはそういうモノだから仕方ないんだろうと思ってみるけど。
「ダジルさん連結して先行して下さいな。連結してもらって、そっちに引っ張ってもらった方が楽なんで。」
「おうよ!」
ダジルさんのゲズの後ろ手を、うちのゾンドが握る感じで連結する。
これで、ライドブレードのお陰もあり、移動も牽引でスムーズっていうね。




