第15話
「じゃあ、一緒に向かうっスかね。できたら、連結お願いで。さすがにゲズの方がFGだから、WGのゾンドよりは早いっスからね。」
ライドブレードを搭載しているG同士の場合、機動性の低いGを補助する為に、機動性が高いGが機動性の低いGを後ろ手に掴んで引っ張って移動する事がある。そういうのを連結という。
で、WGのゾンドでも、FGのゲズに、その連結をして貰って機動性を補って貰えれば、少しは、あのKGにも近付けるはずだと思うんだよね。
「ゲズの機動性自体がザヌスやガトナスよりも悪いってぇのに、ゾンドと連結して更に先発隊から遅れてどうすんだよ!」
むっ、そこは確かにそうだ。
どうしたものか……。
『マスター。自警団G倉庫に入ってください。その中に、前マスターがFGなどのGを発掘した際に、発掘したGを運搬しやすくする為に作成した通路があり、その通路は前マスターにより整地されています。その上、その地下の整地された通路は、先ほどのシュタイガーンバオアーというKGが現在進んでいると思われる方向に繋がっています。ですので、直線距離で進める上に整地されている為、ライドブレードが非常に有用であると進言します。』
「おおッ! なんとピンポイントなアドバイスッ!」
「そんなモノが、我々の倉庫の地下にあったのかッ⁉ 」
「うはっ、自警団の人すら知らないとか、どんなレアショートカットよッ!」




