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第53話 記者会見~その1

 今度は、記者会見だ。本来なら、この様な雑用など、官房長官あたりに、任せておけば済む。が、マスコミが、『どうしても』直接質問したいとの事だ。まぁ、受けて立つとしよう。

「『総統』閣下のおなぁりぃ~~。」

 こんな馬鹿な事を言う奴などいない。これは、手持ちのスマートフォンから再生させた合成音声だ。ちなみに、この声は、動画用アバター『総統くん』と同一の物でもある。

「本日は、お集まり頂き感謝する。時間制限一杯まで、可能な限り答えよう。挙手したまえ。」

 会場内の『質問者』達が、一斉に挙手する。ちなみに、20名以内にして貰っている。

 壇上で転がした所、『15』を上にして止まった物は、官房長官から受け取った正二十面体のサイコロだった。勿論、壇上に設えたカメラで、転がる様子をスクリーンに投影している。

 すると、胸に『15』と記されたバッヂを、着用した者が、起立し社名と名を名乗る。

「質問です。『総統』閣下は、2つの憲法……『基本法』を、提示なさいました。が、いずれにも、『九条』が、ありません。理由の説明をお願い致します。」

 基本法には、天皇制存続や、公務員や外国人の選挙権禁止など、色々書いたのだがな……

「その質問に答えるには、質問を返さねばならない。君、『九条』を、如何に理解している?」

「……はい。『戦力不保持』と、『交戦権放棄』です。『総統』閣下。」

「よろしい。答えよう。理由は、1つだけだ。それは、『国民の為にならない』。以上だ。」

「しかし、『九条』は、平和憲法の証です。ご再考すべきでしょう。『総統』閣下。」

「『平和憲法の証』か……では、君、当たり前の事だが、外出時に戸締りをしたかね。」

「勿論しました。『総統』閣下。」

「当然だ。個人ですら、戸締りをするのに、国家がそれをしない。あり得ないだろう。1億人以上の日本国民の為、自治区日本の民の為、国防に予算を割くのは、当然だ。」

「しかし、今まで日本国が、平和を謳歌してきたのは、平和憲法のおかげです。『総統』閣下。」

「僕は、『これからの』話しをしている。忘れたか『宇宙連邦政府未加盟国』の存在を。しかも、その内1つは、『違法核保有国』だ。そう、『北』だよ。武装解除する訳にいくまい。」

 ちなみに、『宇宙連邦政府未加盟国』を放置しているのは、こう言う意味合いもある。

「そんな、そんな理由で! あり得ません! 平和憲法の精神に反します! 『総統』閣下!」

「忘れるな。『違うと言うだけなら猿でもできる』だ。猿とは、会話にならん。官房長官!」

「はい。『総統』閣下。」

「奴のバッヂを没収したまえ。今後、奴が自身を『人間』だと『証明』するまで、発言を禁ずる。禁を破った場合、即刻つまみ出した上で、出入り禁止だ。」

 官房長官の命令で、素早くバッヂを没収するSP達だった。勿論、質問者も着席させられた。


 * * * 


次回予告

第54話 記者会見~その2

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