表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/56

第49話 動画~農林水産省:その1

 次は、農林水産省だ。事務次官と、同省農産局局長が来た。ちなみに、ライブ配信だ。

 但し、執務用の机では無く、出入口との間にある会議用の椅子とテーブルを使う。

「失礼致します。『総統』閣下。」

「入りたまえ。挨拶など不要だ。さっさと始めるぞ。で、まずはこれを食したまえ。」

 冷蔵庫から取り出したのは、カットメロンと、苺だ。テーブルに乗せ、爪楊枝を配る。

「おや、『毒』でも疑っているのか。なら、僕から食べるとしよう。」

 メロンと苺を1つずつ食べる。すると、役人達も続いて食べる。

「……美味しい……しかし……。」

「どうした。何か、言いたい事でもあるのかね、局長。」

「産地と、ブランド名です。分からないのです。香りは、栃木産に似ていますが、甘味やみずみずしさは、九州産でしょうか。……分かりません。」

「それは、そうだろう。これは、未出荷品だからな。そして、今日この後行う、僕の提案と、大いに関係がある。そろそろ、本題に入ろうか、諸君。」

 無言で頷く二人。それを待って、話しを続ける。

「まず、『勘違いするな』。諸君らの『年俸10万円』は、諸君らの『無能』から生じている。仕事ぶりは、『無用』『無益』『無駄』につきる。『年俸10万円』も無駄使いだ。」

「そこまで、仰るのであれば、エビデンスは、あるのでしょうな。『総統』閣下!」

「諸君らは、そんなに好きか、カタカナ英語。僕は嫌いだが、あるぞ、動かぬ『証拠エビデンス』がな。その前に、聞いておこう。日本の『食料自給率』は、幾らだ、事務次官。」

「そっ……それは、『68%』です。『総統』閣下。」

「嘘をつくな、事務次官。『38%』だろう。本年度の予算申請の議事録に、書いてあるぞ。事務次官、君が、『38%』と言ったとな。しかも、何十年も前から、繰り返しているな。」

「! ……そっ……それは、『38%』は、カロリーベースです。『68%』は、金額ベースです。嘘ではありません。どちらも正しい値です。『総統』閣下。」

「おひおひ……それって、ただ単に『取り繕った』だけだろう……。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「それは、あれか。日本人は、『68%』の高級な国産品を買う。で、『32%』の安い外国産を買う。だが、『38%』の日本人だけが満福になり、『62%』は飢えている訳か。」

「……まぁ……金額ベースと、カロリーベースですから、そうなります。『総統』閣下。」

「やはり、諸君らの『年俸10万円』は、決定事項だな。そんなに、嫌なら条件があるぞ。」

「是非とも、お聞かせ願いましょう。『総統』閣下。」

「『両方とも9割以上』にしろ。それで、由とする。それが、叶うまで『年俸10万円』だ。」

「おひおひ……それって、『二枚舌』を許すって言う事かよ……。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。


 * * * 


次回予告

第50話 動画~農林水産省:その2

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ