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第4話 祝勝会~総括

 勿論、この場ですべき内容の話しか。そう言われれば、疑問の余地ありだ。が、この機を逃せば、全員逃亡する。まとまって話しをできる唯一の機会なのだ。気をしっかり持たねば。

「では、諸君、最後に今回の総評と行こう。今回は、ボスの所まで辿り着くのに手間取った。」

「そりゃ、あれだけ沢山、雑魚が出てくりゃ、手間取るに決まってるぜ。オッサン。」

「ノーマン君、言いたい事は、分かるが、それとて事前に分かっていた事だ。が、パーティー目標の為に、まとまった金銭が必要だ。よって、対策も最小限にした。結果はどうかな。」

「何だよ。俺のせいだとでも、言いたいのか。オッサン。」

「魔王の居城に行くには、『試練の門』『試練の迷宮』『試練の塔』を踏破する必要がある。その為にも『勇者装備一式』が、『必須』となる。君の責任ではない、トミー君。」

「ちぇーっ、なーんかよぉ、俺ばっか負担が、重いんだけどよぉ。オッサン。」

「『勇者』トミー君、それは、宿命だ。故に、僕達仲間がいるのだ。が、このパーティーには、『攻撃力不足』以上に深刻な『欠点』がある。何か分かるかね、諸君。」

「おいおい……勿体着けずに、言えばいいだろ。酒が、不味くなるぜ。オッサン。」

「それは、『負傷率』が『高い』事だ。……もう少し、詳しく説明しよう。ボスとの戦闘直前、アビイ君にはどれだけの『魔力』が、残されていたのか。戦闘直前に確認したな、諸君。」

「ええ、『治癒:下級』が、2回分だったわ。オ・ジ・サ・マ。」

「説明有難う、アビイ君。それも、これも、雑魚からの攻撃で、負傷『し過ぎ』だった。よって、アビイ君の負担が、大きかった。そこで、『魔力』を殆ど使い切っていたのだ。」

 全員、押し黙る。無理からぬ事だ。が、心をオーガにしなければ……

「故に、僕は『支援』をしながら、考えていた。『撤退時期』を。だが、今回の敵は、時間を空けると、種をまいて、雑魚を生み出す。故に、仕事にも期間が厳しく設けられていた。」

「だから、ボスを一撃で、ヤったっていうのかよ。オッサン。」

「その通りだ、トミー君。そこで、『とっておき』の『魔法』を、使う為の『魔力』だけは、温存しておいた。それが、今回のまとめになる。何か、疑問は無いかな、諸君。」

 沈黙が、返答だった。今日の所は、こんな物だろう。食事や酒もほどほどに練る事にした。


 * * * 


 そもそも『勇者』とは、『勇気』を燃料に、『魔王』を討伐可能な、唯一の存在である。

 人々の『希望』であり、『勇者』の『絶望』は、人々の『絶望』を意味する。

 『勇者』の『死』は、人々にも『死』をもたらす。故に『死』も『絶望』も許されない。

 そして、望むと望まざるとに関わらず、『勇者』に生まれついてしまったのがトミー君だ。

 故に、一線を退いた中年魔術師が、彼等若い冒険者を導いているのだ。前途は多難だが……


 * * * 



次回予告

第5話 ダンジョン探索~緊急依頼

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