第３８話 動画～質問コーナー：財務省
「では、次の質問です。何故、『総統』閣下は、財務省とのやり取りで、『国の借金』と言う財務省の『嘘』を肯定したのでしょうか。そもそも、知らないのでしょうか。お願いします。」
「ああ……その話しか。無論、知っているさ。が、その前に『嘘』の内容から説明しよう。」
「宜しくお願い致します。『総統』閣下。」
「そもそも、『日銀』が『国債』を買うのに、『日本銀行当座預金』からお金を出していない。」
「え……それじゃ、何処からお金を出しているんです！ 『総統』閣下。」
「物理法則においては、『無から有は生まれない』。が、『日銀』は、『お金』を『生み出す』事ができる。否、『お金を生み出す為の銀行』。それが、『日銀』だ。」
「それは、一体どうゆう事でしょう。『総統』閣下。」
「新たに、『紙幣』を『印刷』する。それを『国債購入』の『支払いに充てる』のさ。」
「え……それじゃ、『日銀』は、『無限』に『国債』を買えるんですか！ 『総統』閣下。」
「『無限』では無い。かつて、『大失敗』するまでは、『無限』だと思われていたがな。」
「それは、ひょっとして、『ハイパーインフレ』の事でしょうか。『総統』閣下。」
「ほぉ、よく知っているな。一応、『ハイパーインフレ』にも触れておくか。まず、多量に紙幣を印刷して市場にばらまく。そうだな、現在の『１万倍』くらいかな。」
「『１万倍』！ それじゃ、今百円持っている人は、百万円手に入りますよね。」
「その通りだ。で、『ひゃっほぉう、百万円だ。買い物しよう』と、店に客が雪崩れ込んで大混乱だ。そこで、店側は、『価格』を『１万倍』にして対応する。これで、落ち着く。」
「結局、『物価』は『１万倍』になる。それが、『ハイパーインフレ』ですね。」
「その通りだ。ちなみに、『失敗』をやらかした上『大混乱』を引き起こした『首相』は辞任した。で、『収束』させたのが後任だ。他ならぬあの『チョビヒゲの独裁者』だった。」
「それで、支持率が、爆上がりして『総統』にまで、昇りつめた訳ですね。『総統』閣下。」
「その通りだ。『嘘』の説明も終わったし、本題に入ろう。連中を『論破』した理由だ。」
「宜しくお願い致します。『総統』閣下。」
「まず、連中を『論破』する必要があった。連中の『嘘』と言う『土俵』あがり、その『穴』を突いて、『寄り切る』。それは、連中に『敗北』を与える為だ。」
「『敗北』ですか。それは何故でしょう。『総統』閣下。」
「そもそも、連中は、自分が偉い『上級国民』と勘違いしている。たかが、公務員試験に合格しただけなのにな。故に『敗北』を与える事で、その『幻想』を破壊した。」
「成程、そうする事で、『統治』し易くなると。ありがとうございました。『総統』閣下。」
こうして、今日も山積みされたやるべき事を、こなしていく。着実に確実に堅実に……
＊ ＊ ＊
次回予告
第３９話 動画～質問コーナー：『総統』
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