第37話 幕間7
「はぁ! アンタラ、ナニやってんのよ! セッカク、ダイシキョウさまが、ケガなおしてくれたってのに、ナンデそんなボロボロなわけ!」
結局、さんざん殴り合った挙句、疲労困憊で倒れている所に、やって来たアビイだった。
「おひおひ……それって、仲間が『魔法』で丸焼きになった後、メシ食ってたのかよ……。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「それに、コレなに! ヘヤが、メチャクチャじゃない!」
やむを得ない事とは言え、何も言い返せない3人だった。
取り敢えず、当たり散らし、喚き散らし、怒鳴り散らした事で、息を整えるアビイ。
「ツカ、さぁ、あのシアイは、なんなワケ。サイテーなんですけど。アタシまで、わらわれるジャナイ。アタシ、あんたらのナカマなんですけど! わかってる?」
「…………なぁ……アビイ……その……俺達だって……。」
意を決して、語ろうとするトミー。そこに……
「失礼致します。アビイ様。」
部屋の出入口に立っていたのは、帯剣し『聖堂騎士』の制服で、長身を包んだ美丈夫だ。
「キャイイーーン。ジョンさまぁ♪よくキテ、くれたわぁ。」
「失礼します。自分は、聖堂騎士団副団長ジョン・レ・ノーです。お迎えに上がりました。」
「『聖堂騎士』!」
等と言う無駄口を叩かないノーマンだった。
「シッテいるのか。ノーマン。」
等と言う無駄口を叩かないスチュアートだった。
「聖堂騎士といやぁ、教会を守護する『武闘派』の神官だぜ。武器と鎧や盾、神官の『魔法』も使いこなす言わば、エリートだな。多分、大会を観戦するお偉方の警護だろうぜ。」
等と言う無駄口を叩かないノーマンだった。
「おひおひ……口にしてないのに、どうやって会話できんだよ……。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「あっそだ、アタシ、これからジョンさまと、タビすっから、バイバイね♪」
突然、副団長と腕を組むアビイ。
「光栄です。神殿長様の、ご息女に選ばれた事、歓喜にたえません。アビイ様。」
呆然と愕然と唖然とした3人を尻目に、立ち去る2人だった。
「失礼、あなた方が、破壊した備品の『請求書』です。5日以内に宜しくお願い致します。」
出入口の陰から、現れ、3人に『請求書』を突き付けたのは、下級神官服を着た男だった。
* * *
次回予告
第38話 動画~質問コーナー:財務省
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