第34話 『パレスチナ問題』~会談:その1
僕は、『宇宙連邦政府総統』だ。日本だけが、仕事の対象ではない。
今日は、世界最大とも言われる『パレスチナ問題』に取り組む。
それも、争いの当事者、イスラエル大統領、パレスチナの大統領とのリモート会談だ。
尚、立会人として、パレスチナ解放人民戦線(以下PFLPと略)議長も参加している。
「本日は、お世話になります。国連臨時総会以来ですね。『総統』閣下。」
カメラ越しに、挨拶するのは、イスラエル大統領だ。
「お世話になります。『総統』閣下。」
こちらもカメラ越しに、挨拶するパレスチナの大統領。PFLP議長は、無言だった。
「『宇宙連邦政府総統』だ。今日は、お集まり頂き、感謝する。早速本題に入りたい。」
3人共、『異議無し』との答えを、返して来た。それらを、受け取って始める。
「まず、前提だ。争いを根絶するには、どうすればよい。答えは、争う勢力を、全て消去すれば叶う。当初僕は、『正しい方』を残し、『間違った方』を消去するつもりだった。が……。」
両手を交差させ、『×』を作った。
「諸君らは、誰一人として、『正解』に辿り着いていない。本来なら、『両方消去』すべきだ。」
ここで、一拍おく。何も『つっこみ』が無い。即ち、『魅了』の効果は残留している。
「……が、僕は『両方存続』させる『選択肢』を持っている。よって、『従え』。いいな。」
「……それは、吝かではありません。ですが、何をすればよいのでしょう。」
が、彼等の『国民全員』へ『魅了』をかけた訳では無い。今回は、その対策も含んでいる。
「諸君らの『成すべき仕事』は、1つだ。『国民全員』を『従わせる』。それだけだ。そこで、その為の『提案』がある。諸君らは、『提案』通りに『国民全員』を『従わせたまえ』。」
「つまり、その『提案』通りに行動すれば、『問題解決』するのですな。『総統』閣下。」
「では、『提案』しよう。諸君らは、『移住』して貰う。そして、『新しい場所』で、仕事に従事する。『新しい場所』は、十分な『広さ』がある。視察の準備も進めている。そして……」
『移住』、『新しい場所』、『広さ』など重要な個所は、身振り手振りも加える。
「そして、今後『エルサレム』には、『居住禁止』とする。大使館なども移転する事となる。無論、『巡礼』など訪問は、許可する。が、必ず『順路』に従う事。更に……」
ここで、一拍おく。ここから先は、正念場だ。
「更に、『エルサレム』は、透明なケースで『保護』し、『立入禁止』とする。」
「何ですと! それは、我々の『巡礼』を否定なさると言うのですか! 『総統』閣下。」
* * *
次回予告
第35話 『パレスチナ問題』~会談:その2
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