第18話 幕間3
「ブゲイ……タイカイぃ?」
「ああ、そうだ。チラシ貰って来たんだ。ほら。」
チラシをアビイに、手渡すトミー。しばし、チラシを見つめるアビイ。その間、勇者の視線は、アビイの立派な双丘に注がれている。無論、アビイが、読み終える頃には、視線を外す。
「おひおひ……とんだ『色ボケ』勇者だな。童貞中坊と、大差ねぇーな。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「ふーん、デ? これに、デルってイウわけ。アタシタチだけで?」
「ああ、そうだ。そろそろ、俺達『対人戦闘』にも、慣れておくべきだと思ってな。」
「ふーん、まっいっか。じゃ、あたしも、イレた4ニンで、タイカイにデルわけね。」
「よっし、じゃ、さっさと申し込みしておくからな。宜しくな、アビイ。」
こうして、次の行動指針が決まる。だが、彼等は知らない。自身に降りかかる運命を……
* * *
「……で、問題って何だよ。ノーマン。」
こうして、迎えた武芸大会当日。男3人で、円陣を組むかの様に、顔を突き合わせている。
「ああ。そりゃ。周りを見てみろよ。結構、やべぇぜ。トミー。」
「ん? そりゃ、ひょっとして、レンチュウのコトかよ。ノーマン。」
「おいおい、何言ってんだ。さっぱり分からねぇよ。さっさと、説明してくれ。ノーマン。」
「例えば、あいつ。奥の席で、1人飯食ってる奴だぜ。誰だと思う。トミー。」
「知らねぇね。つか、勿体つけんなよ。ノーマン。」
「すげ、ランチボックスのカラバコ、たくさんある。あんなに、くったのかよ。」
「あいつは、ジャックだぜ。ちなみに、『熊喰い』って言った方が、有名だろうがな。」
「『熊喰い』……って、マジか! 熊を素手で殺した挙句、熊の身体に素手を突っ込んで、心臓引きずり出して、そのまま喰っちまった。って、あの『熊喰い』かよ。」
思わず、大声を出しそうになるトミーだった。後半は、口を手で隠していた。
「他にも、『鬼斗士』だの、『雷神』だの、やべぇ奴らが、結構いるぜ。」
どうやら、『一か八か』どころか、雲行きが妖……怪しくなって来た事を察した3人だった。
* * *
次回予告
第19話 誕生日~18歳
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