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第16話 中学校~イジメ

「おっ……あった、あった。」

 カギすらついてないロッカーから、鞄を取り出すのは、快星高校付属中学の男子生徒だった。

「ったく、よぉ……。こいつナニサマだよな。トクレイで、ニューガクとか。アリエネー。」

「ホントーだな、きっと、ウラグチニューガクだろうな。アリエネー。」

 こうして、校内をこそこそ移動し、盗んだ鞄を焼却炉に、放り込んだ生徒達だった。


 * * * 


 以上が、鞄に偽装した『魔法装置』によって、伝達された情報になる。勿論、この後、『物品引寄アポーツ』の『魔法』で、元のロッカーに、鞄を戻しておいた。が、妙だな……

 快星高校付属中学に、入学するにあたり、徹底的に調査した。それは、生徒だけでなく、教職員の性癖や愛人、父の後輩に当たる校長が、如何なる脅迫を受けたかに至るまでだ。

 この為に、多量の『使い魔』や『魔法装置』や『新魔法』を作ったが、まあいい……

 当然だが、この世界に『イジメ』なる社会問題が、存在する事くらい学習済みだ。

 故に、先の『調査結果』を基に、『イジメ加害者共』には、『処罰』を加えた。

 僕の『魔法』……『発病』により、僕が体験した中で、最も過酷な病気……『白血病』だ。

 但し、この病気は、『提供者ドナー』さえ見つかれば、すぐに治る。

 が、『骨髄』の『型』が、適合していないと、移植しても拒絶反応で死亡する。

 よって、移植に先立って、『骨髄』の『型』を検査して、『特定』する必要がある。

 その検査を、『阻害』する『魔法』もかけておいた。持続時間は、『3年』だ。

 本来なら、『イジメ』の度合いや、『主犯』『従犯』などの要素から、判断すべきだろう。

 だが、彼等が『強者』である事に奢り、『弱者』を『虐げる』くらいなら、『力』そのものを奪うべき。そう考えた。そして、学校に出席していない事も確認済みだ。にも、関わらずだ。

 彼らは、今まで影の薄い一般生徒だった筈。故に、『処罰』の『対象外』だった。何故かような、暴挙に走る。全くもって、嘆かわしい。彼等もきっちり『処罰』しないとな。

 どうやら、人間の『邪悪』さは、如何なる世界に行っても変化しないのだろう。

 だが! やらねばならない! 僕がやらずに、誰がやる!

「止まった『時』の中で動けるのは、このオレだけで十分だ。」

 「この世界で、『魔法』を使えるのは、僕だけだしな。」は、「止まった『時』の中で動けるのは、このオレだけで十分だ。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某奇妙な吸血鬼とも無関係に相違ない。


 * * * 



次回予告

第17話 中学校~進級祝い

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