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第1話 戦闘~樹木型魔物

「くたばるんだぜぇっ!」

 盗賊ノーマンの、短弓から放たれた矢が、魔物へと突き刺さった。

「しぃぃぃっ!」

 いつも通り、真っ正面から、突っ込むのは、戦士スチュアート・ムーアだ。

 彼の剛腕で、振るわれる両手剣が、魔物の幹に打ち込まれ、表皮を削り取る。

「ちっ! カタい!」

「Gewwwww!」

 勿論、敵もさるもの引っかく者、枝葉を振るって反撃する。関節が無いので、人間の腕とは、異なる動きに翻弄される戦士スチュアート。

 だが、彼は回避などしない。板金鎧で打撃を受け、鎧の表面で流す……否、滑らすのだ。

「喰らいやがれぇっ!」

 更に、左側に回り込んだ勇者トミー・サトクリフが、振るうは護拳付偃月刀だ。

 樹木型の魔物に、命中したものの、両手剣程のダメージにはなっていない様子だ。

「ったくよぉ! 厄介な硬さだな!」

「Gewwwww!」

 当然、反撃してくる樹木型の魔物。使うのは、さっきと同じく枝葉を振るう。

 勿論、盾で受ける勇者トミー。盛大な打撃音が、響き渡る。

「GgwwwwwW!」

 更に、追い打ちとばかりに、白兵攻撃をしかける樹木型の魔物。

 それらを、前衛となる者達が、各々の手法で、防御する。

 あれだけ多数の枝葉があっても、一度に使用可能なのは、4本……と言った処か……。

 ……もう少し待ってくれ……後、少しで、完成するんだ……

「おいっ! まだかよ! オッサン! 時間稼ぎもウンザリだぜ!」

 そんな声をかけられた時、呪文詠唱が完了した。側に控える女神官アビイに、目配せする。

 彼女は、『呪文を放つので注意する事』と、合図を送る。そこで、『魔法』を発動させる。

「『雷撃ライトニング』!」

「おひおひ……植物モンスターには、『火』だ。それが、常識だろう。」

 などと言う無意味な指摘をする者など……勇者トミーだけだった。

「GYeeNywwwwwW!」

 僕が放った『雷撃』に包まれた『樹木型魔物』の、断末魔の悲鳴が響き渡る。

 黒焦げになった上、倒れ伏し、完全に絶命した『樹木型魔物』だった。


 * * * 



次回予告

第2話 祝勝会~『植物系魔物』

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