第2話「魔術師戦争!?」
「それでは、解散」
…や〜っと学校終わったぁぁ!さ、かえろ
「ねぇ、寮君〜。今日一緒に帰らない?」
「え、いいけど?」
「じゃ、決まりね!」
…他の女の子は積極的だなー…
つか、寮モテモテ!
他の男の子は何気に寮を睨み、教室から出て行く様子。
すると雪
「ねぇ、美里!寮君人気ね〜」
「そうだねー…」
「そういえば。屋上で何話してたの?」
「へ?え、え〜とね…」
「何か変な事とか!」
「ちょっ、変な事言うなばかあ!」
「嘘、嘘だって!」
「あいつ、気に食わないわ」
「何で?」
「いきなり…」
「あ〜あー、それ以上言わなくてもいいわよ!ふふ、わかるわかる、相手は男の子だもん、そういう事一つや二つ…」
「もう、雪!」
「冗談、冗談…」
「冗談でも言っていい事と悪い事が…。いきなり変な事言い出すのよ?魔術…」
「…?美里?」
嘘、な…何で?声が出ない!
「おい、美里」
急に寮が話をかけてきた
「一緒に帰らないか?別の奴も一緒だが」
「なっな、何言ってるのよ!雪、行くわよ」
「え?あ、美里ーっ!じゃ、寮君また明日ね〜!」
「また明日」
…急に出なくなった。声が…
しかも寮と話する時は声が出た
…これは…、まさか本当に?
寮って魔術師!?
――家
やっと落ち着ける場所に帰ってきた
ここがやっぱり一番落ち着くわ、我が家一番!
そして家のドアを開けると
「美里ちゃん、お友達が来てるわよ」
「え?雪…じゃないよね」
「雪ちゃんじゃないわ。男の子だったかしら、しかもかっこいい!お母さん惚れちゃいそうよ〜」
「…え?」
「ふふ、冗談よ!美里ちゃんにもあんな彼氏が〜」
「ごめん母さん!また後で聞くわ!」
「あ、美里!もう…」
私は一気に階段を登り、自分の部屋へ急いだ
「…寮!」
「…よっ」
「…「よっ」じゃないわよ!人の家で何してんの!しかも、何で私の家わかったわけ!?他の女の子と帰ったんじゃあ…」
「んー、美里の部屋ってラブリーだな。かわいい」
「うっ五月蝿い!」
「…美里は俺が守るって決めたんだよ」
「出て行けーっ!」
「母君だって、賛成してくれたんだぞ?」
「はっ母君って言わないでよ。普通に「おばちゃん」とか「母さん」って」
「とにかくだ。お前、勝手な行動してると死ぬぞ」
「何でよ」
「…」
急に黙る寮。私は酷く睨みつける
少しの間を置いて、寮が喋り始めた
「美里。魔術師の存在を通常の人間にばらすな」
「…あっ」
そういえば私…
『いきなり変な事言い出すのよ?魔術…』
それから声がでなくなったんだっけ
「ご、ごめんね。私…」
「…ま、気をつけてくれればいい話だ。美里、落ち着いて聞けよ」
「?」
「お前はオルフェリト。封印のオルフェリト」
「…」
「だから、命が…」
「なぁに、それ?オリハルコン?」
「ちっ違う!…一から説明が必要か」
「うん!」
「…返事がよろしい。はぁ」
そう言うと、深呼吸を一回して話し出す
「オルフェリト。それは魔術師の中でも危険と判断される者達」
「ほ〜」
「その種類は8つだ」
「8個…、じゃあ寮もそのオルフェリト?」
「あんな奴等と一緒にしないでくれ。俺はちゃんとした魔術師。…奴等は産まれ付、その能力を持つ」
「ほうほう」
「まず、崩壊のオルフェリト。こいつは世界を滅ぼす力がある」
「えええ!」
「が、代価として技を使えば使うほど命が減る。つまり世界を消せば自分も命ないな」
「ふぅん…それってある意味やばいじゃん…」
「次は魅了のオルフェリト。こいつは男達を術で魅了し、操る」
「女は?」
「女も魅了する事は可能だが、大きな魔力が必要だ。代価として、一回術をかけると一日分歳を取る」
「それって、世界の男達を虜にだって可能じゃない?」
「そんな事してたら死ぬって」
「…そっか。次は?」
「蘇生のオルフェリト。死者を蘇らせる、現実を覆すような奴だ」
「…、それって」
「彼女が事故死しても蘇生出来る、“失う”という怖さを知らない奴さ。代価として自分の体はどんどん弱りは果てるけどな」
「…蘇生、か」
「石化のオルフェリト。これは触れる物を石に出来る。石化した奴をぶっ壊せば、殺す事だって出来る」
「…それは怖いかも」
「代価として、徐々に体が重くなってしまうという」
「それ、重くなったらどうなるの?」
「最後には自分が動かなくなるだろうな。次は殺傷のオルフェリト」
「ほう…」
「奴の技に、ほんのわずか、一mでも触れるとその相手は死ぬ」
「…それって一撃KO!?」
「代価として奴に少しでも攻撃を与えれば奴が死ぬ」
「…まさに一瞬の勝負…」
「次は増減」
「ぞ、増減?」
「物を増やしたり、歳を増やしたり。減らしたりだ」
「…歳、増やして殺す事が出来るのね」
「そう言う事。代価としてそいつは徐々に化け物化していく。手足増えてな」
「きもっ!」
「ある意味一番嫌なオルフェリトだよ。次は霊魂」
「魂を吸うの?」
「そうだ。吸魂と言った方がいいか…亡霊をも扱っている」
「ひえ〜」
「代価として、自分の魂が日に日に吸われ続けていく。相手の魂を吸えば回復出来るんだ。つまり死なずにすむ」
「…人を犠牲に自分が生き残るオルフェリトかぁ」
「最後、封印」
「封印?」
「オルフェリトを封印するオルフェリト。一番標的となるオルフェリト」
「ふぅん。世界の救世主的な?」
「そうだ。…その封印は、オルフェリトの中で唯一代価が無い」
「へぇ」
「ただし、全部のオルフェリトを封印した時…封印も消滅する。全てを封印したら、神に君臨出来ると言われている」
「ほうほう…ありがと、ためになったわ。じゃ〜もう6時だし、バイバ〜イ」
「…封印のオルフェリト。貴殿を誰にも殺させたりはさせない」
「…?ちょっと、寮。何言って…」
「美里が封印のオルフェリト。…7つのオルフェリトから狙われ続けるであろう封印のオルフェリト。そして世界の救世主」
「…え?そんなっ、事急に…」
「美里は、魔術師戦争に強制参加だ」
「えぇぇ…」
――よく出来ました
「!?」
「この…声」
「封印のオルフェリト。貴様を排除する」
「だっ、誰なの?誰なのよ、寮!」
黙りこくる寮に私は必死となって声をかけた
そして、一言
「崩壊のオルフェリト」
「え?こいつが…!」
黒いジャケットに白いTシャツ、青いジーパンを着こなした男が現れた。…窓から
「そうだよ、そこの魔術師君。…崩壊のオルフェリト、ルイン。封印のオルフェリトを排除しに来た」
ルインとなのる男は、私の部屋に侵入し…
「死ね、封印!」
「…!」
「美里っ!」
間一髪
寮が魔法を唱え、私を助けた
「ちっ、岩の壁」
「普通の魔法で挑むとは、ずいぶん余裕だなぁ。崩壊さんよ。もとい、ルイン」
「…戦う時は相手の名前を教えなくちゃぁな?無礼だぜ」
「…春伊寮。こいつぁ、封印の凪灘美里」
「ふぅん。…封印を消し、俺等は自由となる」
「あらあら、それはそれは。…自由に暴れまわって、困ります事」
「てめぇ、バカにしてんのか」
「さぁな。…美里、逃げろ」
「で、でも…」
「お前に死なれちゃ困るんでな。俺が蘇生に頭を下げろと?オルフェリトなんかに頭下げねぇぜ俺は」
「…」
私はただ見守る事しか出来ない。
何かしたい。…封印の術って、どう使うの?
わからない、何もかもわからないよ
――私はどうすればいいの?
続く




