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魔術師戦争  作者: 悪天
14/15

第14話「神の名の下に」

いろいろ恋愛要素あるかもですーそんだけ(ぁ

「うむ、見事だ…新しい神、美里…貴殿は我々の神となり、世界を変えてくれる」



複雑な、気分だった





そう、とても複雑な――


なんだかよくわからないけど


心の奥底、モヤモヤした気持ち


その気持ちに小さい針で突かれたようなチクチクした痛み


――今全てを思い返してみると



私は寮に出会うまで、普通の女の子として高校に通っていたのよね


寮が来てから、いっぱい、いっぱい命狙われたけど


それでもいつも傍に、寮とルインが居てくれた


これが当たり前の生活になりつつあった


いきなり、寮ってば…。自分を魔術師って名乗ったっけ

あの時は本当にびっくりしたなぁ


ルインが来てから、賑やかになった家。

いつも通りの食事が、何だか美味しく感じた


ルインが伊雅健太の名で登校してきた日は本当に驚いた。

しかも、いきなり彼女だって言うんだよ。女の子に何だか敵視されてたなぁ


羽倉先生が魅了だったのはすっごく驚いた

あの時は本当にピンチだったよ〜


石化が現れた日。寮の様子がおかしかったっけ、気を遣ってルインも私を外へ連れ出したなぁ

石化と勝負した時、私は寮の気持ちを知った気がした…


寮が食事を取らなくなった日。私はすっごく心配したのよね

でも、また寮が笑ってくれてよかったと私は思った


殺傷…、あいつは本当に怖かった

皆、全滅させられた


…蘇生…、ルカさんが来てくれた。

殺傷から免れた。私は寮達を蘇生してもらうために、花を摘みにいったのよね


花摘みは険しい道程を進んでいかなきゃならなかった

…だけど、封印の力…化け物みたいな力により、私は案外軽くクリア出来た


蘇生さんがルイン達を蘇生してくれた。名の無き種族の話も聞いた

そこへ、もう一人の封印が来た


――そして、現在に至る


私は神になったんだ

普通の高校生が、神になったんだ


うぅん、私は普通じゃない

化け物みたいなこの力、今にでも捨ててしまいたかった


「…どうした美里。顔色悪いではないか」


「え、あ…何でもないわ」


「神になったのだ。もっと喜べ」


「…うん」


「…っ、何だ?」


「…?」


霊、一匹

ルヴィの首を掴んで締め上げた


もちろん、ルヴィも霊を薙ぎ払う


「…封印、何で神様になるなら言ってくれないんですかー、手助けしたのにー」


「霊魂さん!?」


「霊魂さんって名、やめてくださいー。僕はスティウス。スティウス・アルマ・リュド」


「何で、ルカさんに殺されたんじゃ…」


「…蘇生、していただきましたー。気に食わなかったけどー」


「他は?」


「殺傷と増減は蘇生の都合で蘇生してませんー。そして石化も地獄のままー、魅了は誘っておきましたー」


「…スティウスさん。もしかして…」


「…神の名を語る悪党をー、退治しに来ましたー。ルヴィリットさんー」


「悪党、だと?ふふ…だがもう遅い。いくら援軍が来た所で!」


「あ〜ら、それはどうかしら」


「魅了さん!」


「封印ちゃん…いえ、美里さん。私はビュティよ…覚えて頂戴」


バンッ!と、宮殿の扉が開いた

そこには寮の上に乗ったルインとルカさん


「…勝手だけど、やっぱり美里は…神なんてにあわねぇよ」


「それ、ルインどういう事よ…」


「ふふ、美里さん。僕はやっぱり貴方に惚れちゃってます」


「もう、ルカさん!?」


「ミャ〜ッ」


「でも、ありがとう…。寮、皆…」


「…神殺し。そう言う事で把握していいか?」


「貴方は今、オルフェリト達を敵に回しているのですよ」


ルカさんは容赦なくルヴィに言う


「そんなの。…俺が全部潰してやる」


「お前は…、絆の強さと言う奴を知らないんだ」


「じゃあ崩壊。お前は何を知っているというのだ?情など受けんぞ」


「それは自分で見つけ出してくださいねー、僕ー、蘇生と崩壊の事見直しましたー」


「うふふ、美里さん待っててね!今悪の芽、摘むわ」


「…どうしても退かないのか」


「…行くわよ、解放」


「「「解放っ!」」」


皆は、秘薬「エクスバイパー」を飲み干し、術を解放する

周りは凄い殺気に包まれた


「ほ〜ら、神様。私の目を見なさい!魅了の力、思い知れ!」


「僕の子分達、奴を取り押さえるのです…、魅了の方に向けて!」


「崩壊の力…解き放ってあげるよ」


「僕のー、可愛い霊達も一緒〜うふふ〜」


「ぐっ、くそっ」


案外簡単に崩れ落ちてしまう神…

そこへルカさん


「何を躊躇している?貴方は神に君臨するのではなかったのか。これくらい、貴方なら簡単に…」


「…五月蝿い。…美里さえ神になれば…世界は」


「ルヴィさん、やっぱり私」


「…大丈夫だよ、俺の可愛い美里。俺はいつでも…」


「あららん?それって、愛の告白ってー奴じゃないわよねぇ?」


「そうなんですかー、僕、知りませんでしたー。おめでとさんー」


「あのねぇ、魅了、霊魂。君達は少し黙ってなさい?」


「…ルヴィ。殺す、絶対殺す」


「…!ぐぁぁっ!」


地面に叩きつけられるルヴィ。


「あららん、伊雅君嫉妬?可愛いわねぇ」


「魅了。その名で彼を呼ばないであげてください。今は崩壊のオルフェリト、ルインなのですよ」


「うふふ、そうだったわねぇ」


「嫉妬って、なんですかー?」


「霊魂、いくらなんでも無知すぎます」


「嫉妬はねぇ、焼きもちよー」


「焼きもち?食べられるんですねー」


「…霊魂」


「ん、崩壊君どうかしましたー?」


「決して嫉妬とか、そういうのはないからな」


「焼きもちの事ですね、冬に食べると美味しいですよねー」


「すみませんルインさん、霊魂と会話しても話しになりませんよ」


…いつもの、皆だ


まったくもって緊張感が無い彼等…

少し不思議でたまらない


「殺す、殺すっ!」


「る、ルインさん落ち着いて!」


「だ〜ぁっ!これが落ち着いていられるかーっ!」


ルインを必死に止めるルカさん。

さらにそれをあおる霊魂と魅了。


「ひゅーひゅー、これぞ愛の力っ!」


「がんばってくださーい、その勢いでガンガンやっちゃってくださいー」


いくらなんでも酷すぎると思うけど…

とりあえず私も口出ししてみた


「る、ルイン…。それ以上やっちゃったらルヴィの身はどうでもいいんだけど、仮にも寮の顔なんだから…」


「知らん!だいたいっ、あいつの事も、気にくわねぇぇぇ!」


「いい加減にしてください!」


「いやぁ、もてる女は辛いわね凪灘さん!」


「ひゅー。崩壊さん、そういうのが好みなんですかー」


「バッカ、俺はただ…!」


「もう何が何だか…だわ」


でも…


やっぱり皆でこうして話してるのが一番楽しい


「…、ふふ。オルフェリトに囲まれて嬉しそうだな美里よ」


「ルヴィさん。貴方は最後まで…」


「…昔、俺もある高校生の女に出会った」


「…」


「そいつは、俺と暮らし始めるうちに…気が狂い始めてな。そいつは一世代前の殺傷に殺されたよ…」


「えっ…。…それ、ルインが言ってたケースと同じ…」


「悔やみきれない思いで俺は必死に彼女の仇を討ち、全能力を集め神となった。彼女を失ってから俺は、情という物を持たなくなった」


「…ルヴィさん」


「だが美里。お前に何かを教わった気がする…。彼女は今の俺をどう思っているのだろうな」


そして立ち上がり、寮の所へ。


「…信じろ、己を最後まで。…再び彼が死す時…我は目覚めるとしよう。それまで…しばしの安息だ」


徐々にルヴィは黒い霧へと変形していく

そして私に残した最後の言葉


「…また会える日を楽しみにしているぞ…美里。ふふ、それまで彼に見守ってもらうとしよう」


黒い霧はやがて、人型になった


「…寮…」


「美里…、ただいま」


「…おかえり、寮」


その姿、声…この感覚。

間違いなく寮だった…


とても温かい気持ちになる…


「べっ、別に俺はお前があの猫状態でよかったんだからな!乗り心地いいし!」


「の、乗り心地って…」


「もう、ルインさん素直じゃないなぁ〜。僕なんか素直ですよ!」


「うっせー蘇生!」


「あっ、またオルフェリト名で言ったー!ルカって呼んで下さい!」


「お帰りなさい、春伊君!私待ってたわ、貴方が帰ってくるの!」


「あんまり魅了の言葉気にしてないので」


「酷いわねぇ!」


「僕ー、疲れてしまいましたー。…ところでー、美里さん?」


「え、何…?えぇと…」


「スティウスです。貴方は、神様になるんですかー?」


「あ、それ私も聞きたいわぁ!」


その場に居る全員が私に注目を向ける

もちろん、喧嘩しているルカさんも、ルインも


「…神なんて、馬鹿馬鹿しい。皆自由に生きればいいじゃない…私はそう思うんだけど、だめかな?」


「僕ー、すっごく賛成ですー」


「美里さん、強くなりました!」


「凪灘さんってー、よくわからないところがあるけど…ま、私もそれでいいわよ〜」


「うんっ、美里が言うなら断然おっけーでしょ、拒否権なぁし!」


「皆…っ。…寮は、どう思う?」


「美里が言うんだ。そうしたほうがきっと…いいのかもしれない」


「ありがとう」


「美里」


「え…?」


その瞬間だった


寮は私の前髪を上げ、額にキスをする


もちろん皆呆然と立ち尽くしている状態だった


そのまま、小声でありがとうと呟き魔方陣へ向かう


私も…すっごく恥ずかしかった


「えっ、あっあの、寮!?」


「寮の奴、やっぱー気にくわねぇ、あー気にくわねぇ!」


「ルインさん落ち着いて…」


「まぁっ!寮君可愛い挨拶じゃないの!」


「ひゅー、もてますねー」


「うっ、うぅっ、うるさぁいっ!」



私達は無事に…神の宮殿から去った






続く


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