第10話「蘇生の条件」
この回も引き続きグロイのがあります。
無理、無理!という方はすみません。
…もしかすると、見る人によっては9話よりグロいかもです…
「誰だ、テメェ」
「殺傷、…、蘇生です」
私を助けてくれた蘇生のオルフェリト…
一体何を企んでいるのかわからないが、殺傷は命令を下す
「霊魂、奴を殺せ!」
「わかりましたー、僕もこいつ気に食いませんしー」
「…邪魔」
蘇生のやっと喋った一言。それが「邪魔」だったのには少し唖然
何かを叩くように手をやる
「…、彼…霊が見えるんですね、霊術は無理ですー」
「何ぃっ!?」
「でも安心してくださいー、僕にはまだ…魂を吸う事が出来ますから」
勢いよく突っ込んだ霊魂…しかし
「そんなに死にたい?」
またも余裕ぶった口ぶりで言う
霊魂が蘇生に近づいた瞬間だった
「…、ぐはっ!」
ゾンビが地面から湧き上がって、霊魂の肩を噛んだ
「…っ、やめて、くださいー…、痛いの、嫌いなんですよ、ねぇ…っ」
「…君、僕をバカにしてないかい?」
「バカ、になんて…してませんー…、うっ…うああああああっ!」
「これが彼等の味わった痛み、苦しみ。死という絶望を知れ!」
「僕の、僕の魂が!なくなる、気がしますーっ、僕は、まだ死にたくありま…せーん」
「どこまでもその口調を直さないんだね、さすが霊魂」
すると殺傷も勢いよく背後から狙ってきた
しかし…
「背後から狙うなんて卑怯ですよ」
「っ、ぐっ…」
ゾンビ2体が殺傷を取り押さえ、腕を噛んでいる
「気持ち、わりーぞ。この悪趣味が!」
「悪趣味じゃありません。僕の可愛い可愛い、子分です」
「ぐ…、ああっ…、やめろ、やめろっ…死にたくない、死にたく…っ!」
「自分の死を認めなさい。オルフェリトの名を腐らす気ですかあなた方」
「皆そう思って当然だろ!死は誰でも…」
「それだから、魔術師達に嫌われちゃうんですよ。ま、この術も原因ですが」
「蘇生、さっきから偉そうに酷いですー、何だか、僕、頭にきちゃいますー」
「…もうお話は済んだ?」
「待て、待て、蘇生、待ってくれぇぇぇっ!」
「待ってください、よー…、まだ、心の準備がー…なんちゃってー…」
「待たないよ。…死に心の準備なんて物はないんだから。…散れ!」
各ゾンビが、首を噛み付く
二人は声も出ないまま倒れていった
「…僕の可愛い子分。…彼等を胃の中に収めていいよ。食い荒らしちゃえ」
あの殺傷と霊魂、二人も同時に倒すなんて…
彼は一体
蘇生って、最強…?
「…大丈夫ですか、お嬢さん?」
「え、あ…ありがとう」
私は殺傷と霊魂の方向をチラッと見る
ゾンビが、二人を食い荒らしている
大量の血が流れ出ている
耐えられない…
「あ、そうだ。お嬢さん、二人の封印まだでしょ?これ、二人の身につけていたアクセサリーです」
「ペンダント…、 ピアス」
「僕の推測が正しければ、一番このアクセサリーに能力が詰まっているんです。ささ、どうぞ」
「…」
恐る恐る触る。
すると、封印の白い光が出た
「これで封印完了です!…」
ルインと寮の方へ向かい、二人の脈などを調べ始めた
「…やはり、長引かせすぎたか。崩壊はともかく、魔術師君は助かるかもしれなかったんだけど」
「それじゃあ…」
「二人は死んだよ」
「そんなっ、そんなの…って」
「…じゃ、僕は行くね」
「…あなた、蘇生なんですよね」
「そうだけど」
「蘇生さん、お願いします、お願いです!」
「…悪いけど、見ず知らずの人を助けても、見ず知らずの人は蘇生させないんだ」
「お願い…、お願いします、お願いです!」
私は彼に訴える。
土下座をしたり、彼に縋りついたりして
「お願い、お願いです…。私にとって、彼等は…彼等は。掛け替えの無い存在なの…」
「…じゃあ、僕の条件に3つ答えてくれますか?」
「何でも、何でもします!」
「んじゃ〜1つめ。牛モモ肉と、カツを買ってきて」
「…へ…?」
「お使いだよ。お願いねー」
「え、あ…はい」
言われるがままに私は購入
「おぉ、お見事〜。ほれ、そんなマズイ食事じゃ嫌だったろ〜。牛モモ肉だよー、子分達〜」
そして、ゾンビは牛モモ肉にたかる
「それじゃ2つめ。ゾンビちゃんのお散歩ターイム」
「!?」
「僕の子分に、首輪つけるから…散歩してきてね。あ、これがコースね」
「いや、普通ゾンビはないでしょ…、変な目で見られ…」
「大丈夫!なんとかなるさー。僕いつも変人って目で見られてるし」
「…」
言われるがままに、三匹を散歩へ連れ出す
ゾンビの方は、育て方がいいのかかなり大人しかった。
周りの方は、「え?何アレー、気持ち悪い!」とか
「あれって、いつも暗い男の子が連れてるよね。気味悪いわー」
などなど
「ただいま…」
「おかえり〜!僕の子分も喜んでるよ。それじゃ〜3つめ。最後だよ」
「…」
「そんな顔しないでー。今度はまともだよ」
「何ですか?」
「今まで、君はいくつ封印した?」
「えっと、8つあるから…ルイン含めて…6つ!」
「あれ、7つじゃあ?」
「実は・・・増減がまだ生き埋め状態に」
「…そう。少し待ってて…、僕の子分。そこの穴、掘り起こして」
ゾンビ達が掘り起こすと、増減が倒れていた
「これ、封印していいよ」
「え、あ…はい」
言われるがままに封印
「よし。これで7つだね…、子分達、増減食っちゃえ」
「あ、あのー…」
「うん、それで頼みたい事なんだけどね。僕が今から別の森へワープさせる」
「はい…」
「そこで、その封印した7つの力を利用し…目的地を目指して欲しい。そこに、白い一輪の花がある。それを摘んで来て」
「…7つの、力?私いままでそんな物放出した事ないですよ?」
「大丈夫、封印さんなら出来るから」
「いや、そう言われても」
「…自分を、信じて。…この森から生きて帰れたら…君は神に君臨できる一歩手前さ」
「…君臨…、私が?そういえば寮がそんな事…言ってたような」
「待ったは無し。行くよ」
「はい。お願いします」
「…無事でね、封印さん。誰の力も借りず…がんばれ」
心地よい風が吹く
そして、目の前に広がったのは森
この頂上に…、一輪の花が?
私は歩き始めた
―――寮、ルイン…待っててね。今助けるから
続く




