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とあるVRMMOのバレンタインデーイベント

作者: リエッタ

 大ヒットVRMMO【Infinity×Freedom Online】通称【IFO】

 ゲーム内で2/13

 冒険者ギルド内のクエストが張り出される掲示板にたくさんの人が目を光らせていた

 若い男女がクエストが張り出されないかと今か今かと待ちわびている

 どうしてこのようなことになっているかというと……原因は2日前の公式アナウンスのせいである

 

 『え~、いつも【Infinity×Freedom Online】通称【IFO】をご利用いただきありがとうございます

 皆様にお知らせがあります

 来る2/14、はい、バレンタインデーですね?

 NPCによるバレンタインデーイベントが実施されます

 まぁNPCがいつもお世話になっている(プレイヤー)にチョコを上げるイベントです

 チョコをもらえるポイントはNPCの好感度によるものです

 好感度がある程度高ければ、チョコがもらえます

 男性からももらえます

 なので、女性プレイヤーさんも安心してくださいね

 ちなみに貰ったチョコを食べますと、HP、MP全快する素敵なチョコになります

 2/14に一斉メールが来ます

 メールに指定場所が書いてありますので、そちらに行きますとNPCからチョコを貰えます

 なお、チョコが受け取れるのは2/14当日のみです

 ご了承お願いします

 以上、頑張ってくださいね』

 

 【IFO】の各地で雄叫びが上がった

 そして、その時から攻略組みは一時攻略を中断

 そう、HP、MPが全快という壊れアイテムを貰う為に……という建前で(本音は本命からのチョコ)、一旦攻略はお開きに

 普段適当に狩りをしていたプレイヤーは直ぐ街に戻り、NPCに声を掛けたり、NPCの好感度が上がりそうなクエストを受注したりと……

 その光景を見た、プレイヤー『妹のお兄ちゃん』はこう呟いた……「これいつの間に、恋愛シミュレーションに変わったの?」……と

 それを聞いたプレイヤー達が「後で覚えてろ」……と

 本来であればPvPを申請して、潰したいのだがその時間も惜しい

 好感度を上げるクエストを今か今かと待ち構えている

 

 さて、プレイヤー『妹のお兄ちゃん』はと言うと、のびのびと通常クエストを行っていた

 彼のフレンドの『ちょめりん』が「チョコはいいの?」と聞いてみると、

 「リアル妹からもらえるから

 それより、皆がフィールドに出ていないなら俺の地雷魔法が炸裂しまくり

 最高なんですけど」

 吹っ飛ばす特化の為、他のプレイヤーに配慮が必要だったんだが、皆が町内クエストばかりやっているため、のびのびしてたそうな

 

 

 冒険者ギルド内のクエスト掲示板付近で緊張が走る

 クエストカウンターのお姉さんが動いた

 皆が待ち望むクエストが張り出される

 先着とかなら即座に受けなければならない

 緊張の中、張り出されたクエストは……

 

 

 -----------------------------------------------------------

 指名クエスト          対象:『Shooting ☆彡』

 

 

 内容:

 庭の草むしりをお願いします

 

 依頼者:『リーズ』

 -----------------------------------------------------------

 

 

 指名クエストであった

 全員落胆と同時に、先着系のクエストから1人脱落を意味するので全員『Shooting ☆彡』を探す

 ちなみに依頼者の『リーズ』はNPCだが年齢70超えのおばあさんである

 なので、嫉妬は生まれなかった

 こうして、『Shooting ☆彡』は探されて、プレイヤーキャラから笑顔で送り出されていった

 ちなみに『Shooting ☆彡』……その名前ゆえ、既にプレイして3週間はたっているのに未だにプレイヤーとのパーティプレイをしたことが無い

 申請をしているが、全て断られている

 そんな中、NPCのクエストで『変な名前の人募集』で出会ったNPCとよく冒険に出ていたりする

 

 

 

 そんなこんなで時が過ぎ、2/13 23:59

 場が静寂に包まれる

 今か今かと2/14を全員が冒険者ギルド内で待っている

 カチッ

 時計の針が動く

 2/14になる

 メールが来た人は喜び、来なかった人は自棄酒を注文をする

 

 さて、来なかった人の中にこのようなギルドがあった

 『ロリコン同盟』

 彼らは涙を流した

 いつも、見守ってて、そう、決して触れることはしなかった

 Yesロリータ、Noタッチ の精神を貫いてきたのだ

 しかし、メールはならなかった

 つまりロリっ子からのチョコは貰えない

 悲しみのあまり運営に抗議のメル凸を行う

 

 『拝啓 運営様

 

 このたびは、バレンタインデーという素敵なイベントを計画していただきまして、ありがとうございます

 しかしです、しかしながらです

 我々『ロリコン同盟』……恥ずかしながら誰もチョコをもらえることはできませんでした

 

 これはロリっこは今回のバレンタインデーのイベントの対象外だったというのでしょうか?

 それとも我々全員がロリっこに対して好感度が低いことを表われているのでしょうか?

 我々は紳士のはずです

 陰ながら見守り、ロリっこが危なそうでしたら助け、決して触ることもなく……

 好感度が低い時は、どうすれば好感度が上がるのかご教授願います

 

 敬具』

 

 それに対しての回答が

 

 『拝啓 『ロリコン同盟』の皆様

 

 いつも【IFO】をご利用いただき誠にありがとうございます

 さて、質問の件についてですが、

 1.ロリNPCに対して今回のバレンタインデーイベントが実装されているのか?

 については、実装されています

 運営側でロリNPCからチョコをもらえる人間がいるかの確認をしたところメールを送られているプレイヤーがいることを確認しました

 次に

 2.ロリNPCからの好感度が低いのか?

 の問いに対してですが、答えはその通りになります

 NPCの好感度パラメータを拝見しましたところ、ロリNPCからの好感度は軒並マイナスになっていました

 ロリNPCの好感度が高いのは【正体不明の忍者】になっていました

 このことから察するに、『ロリコン同盟』の皆様は颯爽と現れて、颯爽と去っていく……そのような形で救出をしていたのではないのでしょうか?

 そのため、ロリNPCから【正体不明の忍者】が『ロリコン同盟』の皆様に結びつかなかったのでしょうか?

 また、ロリNPCは視線に敏感でございます

 それゆえ、陰ながら見守っていたとのことですが、それがばれていたのではないのでしょうか?

 隠れながら見続ける者がいると親に言って……それで好感度が軒並マイナスとなったのではないのでしょうか?

 さらに詳細なことを聞きたいのであれば、貴方方の行動を全て知ることから始めないといけません

 その場合、時間がかかると思います

 詳細が必要であれば、連絡を下さい

 

 

 

 最後に、もしNPCとの好感度をリセットしたいというのであれば、NPCキャラ1人辺り300円になります

 『ロリコン同盟』の皆様が楽しい【IFO】が送れることをお祈り申し上げます

 敬具』

 

 『ロリコン同盟』にどんよりとした空気が流れる

 

 「俺達が……好感度マイナスだと…………」

 「颯爽と表われ、颯爽と去る…………これはロマンだろ?」

 「俺たちばれてたの?陰ながら見守ってたのばれてたの??」

 「300円かぁ、……課金しようかなぁ」

 

 だが、『ロリコン同盟』のギルドマスター、『ローズ』が叫ぶ

 

 「まて、お前ら

 1つ重要なことを見落としているぞ

 運営からのメールに書いてある『メールを送られているプレイヤーがいることを確認しました』……ここだ!ここに注目するんだ」

 「どうせイケメンでしょ?」

 「んで、ロリNPCに近づいて?」

 「撫で撫でしまくって、好感度を……撫で撫で……撫で撫で?」

 「気が付いたか、お前ら

 お前ら、俺らの信条はなんだ!!?!?」

 「「「「「「「「「「「「「「「Yesロリータ、Noタッチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 「ロリNPCからチョコを貰うやつはなんだ!!!!???!?」

 「「「「「「「「「「「「「「「クズ、クズ、クズ!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 「野郎共、鉄の粛清を実行するぞ!!!!!!!

 なんとしてでも、ロリNPCからチョコを貰うやつを探し出して血祭りに上げるぞ!!!!」

 「「「「「「「「「「「「「「「応っ!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 

 こうして、『ロリコン同盟』による大捜索が実施された

 

 

 

 一方、メールが来た人で、喜びながら橋の下に来た人がいた

 しかし、指定された場所に来ても誰もいない

 イベントも発生しない

 後ろに列を成しているけれど……イベントが発生しない

 これはどういうことかと思っていると

 

 「はははははははははははは、ホントに来るとは

 へー、NPCから貰えない人がこんなにいるとは……」

 

 そう言って、カシャカシャ、スクリーンショットを撮る人がいた

 プレイヤー名は『ポフポフ』

 

 「まぁ、もう察しているかもしれないけれど、アレ俺が作ったダミーね

 本物のNPCから貰えるメールと比較すれば違うから引っかかる人いないかなぁと思ったんだけれど……」

 

 イラッ

 ここに来ていたプレイヤーは皆、心を一致したそうな

 コイツを血祭りに上げよう

 そうと決めたら彼らの行動は速かった

 先ずは何も操作をさせないために両脇をがっしり掴む

 

 「ちょ、離せよ」

 

 『ポフポフ』は抗議するがスルー

 そしてフィールドに引き連れて、ジャイアントクイーンアントに食べさせる

 俗に言う、MPK(モンスタープレイヤーキル)を実施する

 死に戻りで教会に戻った『ポフポフ』

 

 「あー酷い目にあった

 でもまぁ楽しめたし、死に戻り時のアイテム損失でもレアアイテムは無いし、まぁいっか

 今日はもうログアウトしよ……」

 

 また両脇をがっしり掴れた『ポフポフ』

 

 「ちょ」

 「これで終わりだと思うなよ!?」

 「俺のターンがまだ残っているぞ」

 「俺も」「俺も」「俺も」

 「純情な我らを騙した報いは今日ずっと続くよ?」

 「いやぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁ!!!!」

 

 『ポフポフ』が叫ぶが誰も助けてくれない

 事前に『ポフポフ』が男たちの純情を騙したことを既に伝えてあるからである

 正義は我々にあり

 『ポフポフ』のMPKはまだ始まったばかりである

 

 

 

 さて、『妹のお兄ちゃん』はと言うと、バレンタインデーイベントには興味が無かった

 先ず貰えないんだろうなぁと思っていたし、またこのゲームを恋愛シミュレーションにする気もなかったためである

 そして、いつもどおりログインしたらクエストを受けて回ろうかと思っていた

 そしてクエストカウンターに来た瞬間

 

 「いつもありがとうございます

 これチョコですが……」

 

 クエストカウンターのお姉さんからチョコを貰った

 どこからともなく、殺気が飛んでくる

 受け流しながら、クエストを実施していると、次から次へとNPCからチョコを貰う

 チョコを消化する為に牛乳を買おうと思ったら、牛乳のお姉さんからもチョコを貰う

 飛んでくる殺気の数が尋常じゃない数になってくる

 『妹のお兄ちゃん』はボス戦以外ではその特殊な戦い方の為、基本パーティに誘われない

 なので、NPCと仲良くなり、時々だがNPCと一緒にクエストをしたりしていた

 そのため、NPCとの好感度が高く、結果、老若男女からチョコを貰えた

 

 「そこの『妹のお兄ちゃん』、クエストカウンターのレイちゃんのチョコを僕に譲ってはくれないか?

 そちらが欲しいもの何でもと交換するよ」

 「食べた」

 「ちょ、おま……まだ今日戦闘していないだろ?」

 「うん」

 「あれにはHP、MP全快の性能がついている激レアアイテムなんだぞ?!?

 多分売れば、金貨10枚ぐらいの価値がついてもおかしくないアイテムなんだぞ!??」

 「ふ~ん?」

 「ふ~んって」

 「お金に困って無いしなぁ、それに人から好意で貰ったものに対して売るって選択肢は俺には無いし」

 「ぐっ」

 「ってか来年も多分同じイベントやるんじゃない?

 俺なんかに構うより来年のために今から仲良くなった方がいいのでないの?」

 「くっそぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

 こうしてプレイヤー『奈々氏』は血の涙を流して去っていった

 

 

 

 一方、プレイヤー側でもチョコを作って渡すイベントを実施してる人もいた

 プレイヤー名『めくりん』もその1人

 しかし、チョコの原料となるカカオについてはまだ、【IFO】内で見つけることができていなかった

 NPCに聞けば、分けてもらえるなり、もしくは代替のアイテムなりの存在を知ることは出来たのだろうが……

 あいにく攻略組みの彼女はあまりNPCと親しくなかったりする

 さらに【IFO】内に料理スキルは存在しているが彼女は取得はしていない

 そこで彼女はそれっぽい色のアイテムを色々と入れて錬金術で合成させてみた

 そこで出来たのは板チョコのようなもの、アイテム名は「産廃固形物」

 アイテムの説明欄には『食べるな危険』と書いてあるが、それを見ず男性プレイヤーに配る

 そして、説明欄を見ずに食べた男性プレイヤーは即死

 『めくりん』は感激してログアウトしたのかな?と自分の腕を信じて疑わない

 説明欄を見て食べなかった男性プレイヤーには「ホワイトデーはレアアイテムでよろしく」

 『めくりん』実に天然悪女である

 食べなかった男性プレイヤーは思った……ボスに食べさせて、倒したら出たアイテムをホワイトデーに上げよう……と

 

 

 

 さて、草の根を分けて探し出している『ロリコン同盟』はどうなったかというと……遂に見つけて現場を押させている最中である

 受け取っているのは『Shooting ☆彡』

 渡しているNPCは『リーズ』

 昨日、指名依頼を行ったおばあちゃん、とその孫の『リリー』7歳である

 

 「おにいちゃん、いつもありがとうね」

 

 ロリっこからチョコを貰う『Shooting ☆彡』

 妬み嫉みの視線が『ロリコン同盟』から投げつけられる中、ギルマス『ローズ』はハッと閃く

 

 「そうか……そういうことだったのか」

 「どうしたギルマス、何かわかったのか?」

 「ロリっこと仲良くなる方法だ」

 「「「「「「「「「「「「「「「な……なんだってーーーー!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 「お前ら五月蝿い、静かにしろ、ロリっこが気づくだろ?」

 「すまん、でギルマスが気づいたロリっこと仲良くする方法ってどうするんだ?」

 「『リリー』ちゃんと一緒にいる人を見てみるんだ」

 「誰って、おばあちゃんだろ?そりゃ、『リリー』ちゃんは7歳だし、一緒に……そうか、そういうことか!!!!」

 「そう、まさに、将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、だ

 これならば、Noタッチでロリっこの好感度を上げることもできる!」

 「そうか、ロリっこの好感度を上げるには先ずは保護者からか」

 「そうすれば、俺達が見守ってても、「あれは貴方を守るためだよ」とか言って、親公認の守護者になることも……」

 「さすが、ギルマス、天才か」

 「いや、俺はあの光景を見せられて、やっと気づいただけだ

 あの『Shooting ☆彡』はログインしてたった3週間なのにそれを実施している

 あやつこそ、この『ロリコン同盟』のギルマスに相応しいと思うんだが……どうだろうか?」

 「「「「「「「「「「「「「「「異議なし!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 「あ、新ギルマス『Shooting ☆彡』が移動するぞ

 俺らも追うぞ」

 

 追った先で彼らは見てしまう

 幼女アバターを

 識別しても名前がわからない

 彼らは理解した……あの幼女アバターは運営アバターである

 

 「運営アバターであんな幼女がいたことを知っていたやつ挙手」

 「「「「「「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」」」」

 「俺の時はおっさんだった」「俺も」「俺も」

 「……もしかしてあの『Shooting ☆彡』……とんでもない大物じゃね?」

 「……とりあえずあの幼女アバターをスクショだ

 後、会話が聞ける場所まで移動する」

 

 「その……ごめんなさい

 私のその名前のせいで、まだ1人もフレンドができていないとか……

 ホントごめんなさい」

 「あー、まぁ気にしないで下さい

 確かにこの名前で不便なこともありますけれど、楽しめていますし」

 「そう言っていただけますと……気が少し晴れますが……

 お父さんからも「お前、名付けセンスがないなぁ」と言われまして

 あの、これお詫びといいますか……そのチョコです」

 「つまりだ、話を総合すると、ロリアバターにその名前をつけてもらった

 その名前でパーティに入れなくて苦労をしたりとか……そういうことであるな『Shooting ☆彡』殿」

 「誰?」

 

 『Shooting ☆彡』が振り返り見たのは

 『ローズ』

 『リカルド』

 『コムラ』

 『ンジャメリーナ』

 『魂魄』

 なるプレイヤー名

 

 「ホント誰?」

 「安心してください運営アバターさん

 彼は、我々ギルドのギルマスになっていただきますので……

 今後は、彼も一緒にパーティとしてクエストをしたりします」

 「ぇ?何その話?」

 「そうですか?素敵な人がいてよかったですね?」

 「えぇ?えぇぇ?」

 「だから安心してください

 幼女に涙は似合いません」

 「はい、それじゃ皆さん、【IFO】を楽しんでくださいね」

 

 そう言って、消えていった幼女運営アバター

 

 「やはり幼女の笑顔は素晴らしいな」

 「あの……貴方方は一体誰なのでしょうか?」

 「何を隠そう」

 「我らは」

 「『ロリコン同盟』のギルマスと」

 「「「「サブギルマスである!!!!」」」」

 「そして、君に少しお話があるんだが……あの幼女アバターについてとか

 後は、我がギルドにギルマスになる気は無いかとか

 幼女の素晴らしさとかお互いに語り合いたいのだが……」

 「ぇ?ちょ?」

 「なーに、皆、ロリコンなだけであって、腕は確かな人間ばかりだ」

 「我々の数多のスクショコレクションも見せたいしな」

 「これも我々の信条、仲間にその幸せを分かち合う、の一環だ気にするな」

 「それじゃ、我々のホームに案内するよ」

 「あ、あの、よくわかりませんがよろしくお願いします」

 

 初めてされた勧誘なのでこういうものなのかなととりあえずついていくことにした『Shooting ☆彡』

 そして、この後、懸命の説得で『ロリコン同盟』のギルマスとなり、ロリコンへの道を辿る第一歩を踏み出すことになるが、それはまた別のお話

 

 

 

 

 

 さて、一方【IFO】開発室

 

 「主任、来年もこのバレンタインデーイベント実施します

 色々と酷い有様になっていますが……」

 「好感度をリセットする為のアイテムが売れに売れているからまたやればいいんでない?」

 「来年はチョコを課金にします?配るのは運営アバターで……」

 「それはダメでしょ、自分で買って貰うって超絶切ないパターンじゃないですか?

 それなら課金額に応じて、チョコを配るとかにした方がいいですよ?」

 

 どうやら好感度マイナス以外にもヤンデレキャラに好かれた人も課金して運営はほくほくしてた

 

 

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