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ごはんを食べよ ~BCEサンド~

作者: T

この小説は、男子高校生と男子大学生が料理を作ってただただ食べる。それだけの小説です。出てくる料理は筆者が実際に作っている適当料理なので、誰にでも作れます。

★ただし、味の補償はしません。

「遅いっ!」


 日野ひの千景ちかげはようやく帰ってきた家主に寒さと空腹で半泣きになりながら怒鳴った。


 怒鳴られた家主である霧島きりしま結伊ゆいは、食材の詰め込まれたエコバッグ片手に家の前の歩道に座り込んでこちらを睨み上げている千景の姿を見て、端整な、正確に言えば女性と間違えそうなほどの美貌を維持したまま、驚いて目を丸くするという高度な顔芸を披露する。


 三月下旬、春とはいえ、北海道はまだ雪も残っている状態で、昼間でも気温は一桁。

 太陽が出ていても風が吹けば寒い。


「一時間四十分!」

「は?」

「一時間四十分も待ってたんだよこっちはっ。何でいねぇんだよ、十一時に行くって言ったじゃん!」


 千景の言葉に結伊は数秒黙る。


「……一時ではなく?」

「十一時!」


 ややあって口にした言葉に千景は即座に言い返した。




 時は戻って十月、高校を受験するつもりだった千景は志望校が自宅から遠いことに悩んでいた。

 自宅が市のかなり外れにあり、どの学校に行くにも一度市の主要駅前までバスで行き、それから別のバスなり電車なりに乗り換えなければならないのだ。


 所要時間は乗り換え時間も考えて約2時間。


 一人暮らしや下宿も考えたのだが家人はあまり良い顔をしなかった。

 自宅から通うか親戚宅から通うよう言われた千景は、親戚の家で世話になるのはめんどくさいなぁ。

 とか、諸事情で学校には通わずネットや家庭教師をフル活用して義務教育課程を修了していたことで学校に通うことに重きを置いていなかったこともあって、


「高校行かなくてもいいかな~」


 と考えていたのだが、そんな千景の思惑を完璧なまでに読み切ったのが若き当主、兄の光一郎こういちろうだった。

 ある日突然呼び出され、


「イギリスにいる遠縁のご子息が来年日本の大学に進学するために戻ってきてるから、高校は彼の家から通うといいよ。千景の志望校へもバス一本で行けるしね」


 と、言われたのだ。

 当主の言葉は絶対。な本家では、その一言は確定事項だった。

 いや、弟に甘い光一郎だから嫌だと言い張れば、じゃあいいよ。となるだろうけれど、そうなると今度は親戚連中がうるさくなってたいそう面倒なことになる。

 千景の家は無駄に古い家柄で―――といっても北海道のことだ、百年ちょっとの古さなのだが―――北海道に住む以前の内地にいた頃はそれなりの家柄に属していたらしい。それだけにその頃の由緒だの、伝統だのを重んじる。

 特にジジババは若く有能な当主を拝み奉っているから、ものすごく面倒なことになる。


 しかたなく、じゃあ前向きに検討しましょう。

 ということになり詳しく話を聞いてみたら、光一郎の言う「遠縁のご子息」は分家の分家の分家のそのまた分家。


 という、それはもう遠縁と言うよりは他人だろう。


 と言いたくなるような枝葉の先の家の人だったのだが、どうやらその遠縁の息子の父親と千景たちの亡き父親が大親友だったらしく、仕事の関係で渡英するまでは付き合いがあったらしい。


「子どもの頃遊んだことあるよ。覚えてない?」

「俺に記憶力を求めるな」


 市内トップの高校に通い亡き父に代わり若くして本家の当主となった優秀すぎる兄と、とりあえず義務教育課程を修了した弟。

 そんな兄弟の会話をかわしたのが昨年、その後は大人同士の話になって年明けに話はまとまっていた。

 それから一気に高校受験に突入し、かろうじて志望校に合格した千景は同じく大学受験に突入し、無事合格した遠縁のご子息であるところの結伊と対面し、三月下旬に霧島家へ引っ越すということでまとまったのだ。

 そして先週、今日の十一時に行く。と電話連絡したのだが……。




「すみません、思い違いをしていたようで一時に来ると思い込んでいました」

「寒いおなかすいた寒いおなかすいた寒いおなかすいた」

「……まず家に入りましょうか」


 千景の訴えに、結伊は苦笑を浮かべながら家の鍵をとりだした。



 霧島家は築二十五年のごく普通の一般住宅だ。レンガ色の壁と緑の三角屋根の、北海道らしい造りをしている。聞けば他の家を建築している間、買い手のいなかった土地にとりあえず家を建てて建売にしよう。という話になった不動産会社に頼まれた棟梁が他の家を建てている合間に一人で建てた家らしい。

 結伊の父親がたまたまその棟梁と知り合い、その話を聞いて購入することにしたのだとか。

 イギリスに住んでいた頃は人に貸していたが、結伊が日本に戻ってくることになったのと、それまで借りていた人が転勤で出ていくことになったので結伊が住むことになったようだ。


「一人で暮らすには広すぎると思っていたので、ちょうど良かった」


 と、今回の同居の件に結伊は特に何も考えずに了承したらしい。

 結伊は「一人では広い」と言っていたが、本家の無駄に広い一部二階建てな純日本家屋で育った千景にとってはこじんまりとした和洋折衷な霧島家に違和感を覚える。


 玄関に入ると目の前に壁があることに驚き、すぐ右がトイレと二階への階段。と説明されてさらに衝撃を受けた。

 左手にリビングへ行くドアがあり入ってすぐがリビング、左を見るとキッチンがある。キッチンの隣には脱衣室と浴室があった。

 一階にはリビングのほかに二部屋あるが、一階部分と庭すべて合わせても本家の広間より狭い。


「すげぇコンパクトな家だな!」

「……それは誉めているのか貶しているのか、判断に迷う言葉ですね」


 リビングに持っていたリュックを置きジャケットを脱ぎながら目を輝かせて言う千景に、キッチンの中央を陣取る食卓へ持っていたエコバッグを置いた結伊が微妙な表情を浮かべる。

 手を洗ってください。と洗面所を示された千影は言われたとおりに手を洗い、戻ってくると、


「甘いものは大丈夫ですか?」


 と、こちらは流しで手を洗ったらしくタオルで手を拭いていた結伊から唐突に聞かれ、千景は問われるまま素直に頷いた。


「酸っぱくなければ大丈夫」

「酸っぱいのが苦手なんですか?」

「口の中がしわしわになるからやだ」


 顔をしかめて答える千景に結伊は笑いながら冷蔵庫から牛乳パックを取り出した。

 小鍋に牛乳を目分量で入れると火にかける。


「なに作んの?」


 日頃、キッチンになど立たない千景は持ち前の好奇心を発揮して結伊の背後から覗き込んだ。


「ココアを作ろうかと」

「ココア?」


 なぜにココア?

 と首をかしげる千景に、


「前にお会いしたとき、イギリスの生活に興味をもっていたじゃないですか」


 結伊がそう言って食器棚からカップを取り出し、缶に入ったココアパウダーをティースプーンで掬い、カップの中に投入していく。


 日本どころか地元からさえ出たことのなかった千景はイギリスという異国に興味があった。親戚宅で世話になるのは嫌だなと思っていたのに結伊との同居を了承したのは自分の知らない世界を知っている結伊に興味があったから。というのが大きい。

 初めて会ったときには好奇心の赴くままに色々聞き出したなぁ。と思いながら、千景は結伊の動作を目で追った。


 結伊はココアパウダーをカップに入れると、今度はレンジ横の棚から小瓶の入ったカゴを取り出して、いくつか選んで次々とカップに投入していく。


「なにそれ」

「黒糖です。あとはスパイス。オールスパイスに、シナモン、ジンジャー……」


 聞き慣れない横文字を連発しながらカップに謎の粉を投入する。

 手慣れた様子でその作業を終えたところで小鍋に入った牛乳が温まったらしく火を止めた。

 ほわん、と湯気の上がったホットミルクをほんの少しカップに入れ、スプーンでかき混ぜてから残りを投入し、ふたたびかき混ぜる。

 甘い香りがキッチンに漂い、出来上がりかと思ったら今度は手のひらサイズの瓶を手にした。


「なにそれ」

「ブラックペッパーです。黒胡椒」


 ガラスの瓶の中には黒くて丸いものがたくさん入っている。結伊はその瓶をひっくり返し、黒いふたの部分を握るとぐるぐると回転させた。

 ガリガリ音がして出来上がったココアの中に削られた胡椒が落ちていく。


「ココアに胡椒いれんの?」

「胡椒は立派なスパイスですよ。座って飲んでくださいね」


 結伊の言葉に素直に椅子を引いて座った千景は、ココアのカップを受け取ってしばし凝視する。

 甘さと共に独特な香りが鼻腔をくすぐった。


「いただきます」

「はいどうぞ」


 結伊に促されて湯気のたつココアを口に含む。


「辛っ……甘っ! ……辛っ!」


 胡椒の辛みの後から一気にココアの甘さが口の中に広がる。が、その後今度は胡椒とは別種の辛さが舌を刺激してきていろいろ忙しい。


「これ、イギリス流のココア?」

「いいえ、でも寒い時期はよく飲んでました」


 母のオリジナルです。と答えた結伊は冷蔵庫から食材を取り出す。


「いまお昼ごはん作りますから、少し待っていてください」


 妙にクセのあるココアを飲みながら千景は無言で頷きつつ、もしかしてさっき寒いとかおなかすいたと訴えたからか? と考えながら、けれど寒かったのもおなかがすいたのも事実なので視線だけを結伊に向け、いったい何を作るのか興味津々で結伊の背中を眺める。


 結伊が冷蔵庫から取り出したのはキャベツとベーコンブロック、卵。調味料はマヨネーズとマスタードにケチャップと焼肉のたれ。


「昼から焼き肉?」

「はずれです。焼き肉にマヨネーズやケチャップは使わないでしょう?」

「焼き肉食べたことないから知らね」


 ココアを飲みながら答えると、パンの袋を手にした結伊が一瞬動きを止める。


「……食べたことが無いんですか?」

「うちは和食オンリーだったからな、光一郎は学校帰りに友達と食べに行ったりしてたけど。……ああ、テレビでは使ってなかったな、マヨネーズとケチャップ」


 学校に通っていなかった、というかほぼ家から出たことのなかった千景は三食おやつすべて家に住み込みで働いている料理人の作る料理ばかり食べていた。

 元々和食料理を専門にしている人で、作る料理はどれも趣向を凝らしていて美味しいし、肉が食べたい。と言えば、和牛のステーキとか和風ハンバーグなんかを作ってくれる料理人で、おやつもほぼ和菓子が中心。時々卵が余ったからとプリンを作ってくれたがそれ以外は上生菓子だったり、せんべいやおかき、かりんとうといったものばかりだったのだ。

 千景は牛乳寒天に黒蜜をかけたものが好きで夏になるとよくねだった。

 元々何でもよく食べる千景は一年三百六十五日和食でも文句はなかったので、和食以外はテレビや本で見たり光一郎から聞いたりはするものの、実際食べたことはない。


 そんな話をするとパンをトースターに並べて焼き始め、フライパンに厚く切ったベーコンを二枚おいて火にかけた結伊はそうですか。と呟いて、流しの方を向いたまましばし沈黙する。


「では今度焼き肉を食べましょう。それともジンギスカンにしましょうか」


 そう提案して、振り返った結伊の手には何やらでかいプラスチックの板が握られていた。


「やった! ……て、それなに?」

「え? ああ、スライサーです。キャベツの千切り作るのに便利なんです」


 スライサーだというその調理器具は横幅がハガキサイズほどで、縦方向はハガキより長い白いプラスチック板の、中央に銀色の刃がついている羽子板みたいな形をしていた。

 千景がいちいち興味を持つからか結伊は千景の方を向いてボウルを食卓に置き、スライサーを左手に、四つ切りのキャベツを右手に持って、ボウルの上でキャベツの切り口をスライサーの刃に当てるように滑らせていく。


 ボウルの中にキャベツの千切りがあっという間に出来上がり、千影はおー。と声をあげた。


「やってみますか? 簡単ですよ」

「やりたい!」


 結伊がスライサーを手渡してくるので、受け取ってキャベツを片手にスライサーの上を滑らせる。


「あまり力を入れなくてもいいですよ、ボウル半分くらいでやめてくださいね。手を切らないよう気をつけて」

「わかった!」


 まるで新しいオモチャを与えられた子どものように嬉々としてキャベツを動かす千景を横に、結伊はコンロの方を向いてフライパンの上で焼かれていたベーコンをひっくり返す。

 キッチンペーパーでベーコンから出てきた油をふき取り、ベーコンの上に卵を割り落とした。


「できたっ! これくらい? もっと?」

「それくらいで大丈夫ですよ。次はソースを作りましょうか」


 ボウルを手に声を上げる千景に、結伊が小さな器を二つだしてきた。

 器のひとつにはマヨネーズとマスタードを入れ、もう一つにはケチャップと焼き肉のたれを入れ、混ぜれば出来上がりだ。

 もはや好奇心の塊となった千景がやりたがるので結伊は任せてフライパンのベーコンエッグをフライ返しでひっくり返し、しばし焼いてから火を止める。


 焼きあがったパンを取り出して、なぜかラップを出してきた結伊はラップの上にパンを一枚置き、マヨネーズとマスタードを混ぜたソースを塗り、ベーコンエッグを乗せて、今度はケチャップと焼き肉のたれのソースを垂らし、キャベツの千切りをこれでもか。と乗せる。

 もう一枚のパンにもマヨネーズとマスタードのソースを塗って一番上に乗せ、ラップで包んで出来上がったサンドイッチの上にミニまな板を乗せた。


「潰れないの?」

「大丈夫ですよ」


 千景の質問に結伊は答えてボウルやらスライサーやらを流しに放り込み洗い始める。手早く洗い終えて食器棚から新たに皿を出し、サンドイッチの上のまな板を取り上げてそのまな板の上に今度はサンドイッチを乗せる。

 ラップをしたまま縦半分に切ると、ラップを外して皿に盛った。


「どうぞ、BCEサンドです」

「BCE?」

「ベーコンとキャベツと卵のサンドイッチです。本当はベーコンとレタスとトマトでBLTサンドなんですが、レタスもトマトもこの時期はまだ高いですからね。キャベツと卵にしました」

「へぇ……食べていいの?」

「どうぞ」


 結伊に促され皿に乗ったサンドイッチを見る。

 和食ばかりの食生活で、サンドイッチというものの実物を見るのは初めてだった千景はサンドイッチを見て、それから結伊を見上げた。


「どうやって食べるんだ?」

「そのままどうぞ。……どら焼きを食べる感じです」


 そう言えば和食しか食べてなかったんだった。と先ほどの会話で思い出した結伊は和食……和の食べ物にたとえて答える。


「どら焼き……? 楊枝?」

「いえ、手づかみで食べてください。そのまま持って口に運んで」


 口は悪くても良家の御子息な千景の言葉に、さすがに少し戸惑う。

 どら焼きを楊枝で食べるなんて聞いたことありませんよ。と思わず呟いてしまいそうなのを堪えて説明すると、千景は理解したのか、両手を合わせて、


「いただきます」


 と、合掌して豪快にサンドイッチにかぶりつく。

 香ばしくトーストされたパンと分厚く食べ応えのあるベーコンと半熟状態の目玉焼きに、シャキシャキのキャベツの食感と、マヨネーズとマスタードのソースとケチャップと焼き肉のタレのソースのそれぞれ異なった辛みと酸味が混ざり合って口内いっぱいに広がる。


「うまっ」


 よほどおなかがすいていたらしく、そのままバクバクとサンドイッチにかぶりつき、あっという間に無くなってしまった。


「たりなかったようですね、もうひとつ作りますか?」

「食べる!」


 育ち盛りなのかそれとも元々大食漢なのか、十代の少年にサンドイッチひとつではたりなかったようで、結伊はその後さらにみっつものサンドイッチを作ることになった。


 卵を何個も食べるのは良くないからと、野菜サンドや蒸したジャガイモとツナ缶を混ぜたツナポテト、冷蔵庫にあったチャーシューなど、バリエーションを変えたサンドイッチは千景の胃袋を十分に満足させたようだ。



「あ、結伊」


 最後のサンドイッチのかけらを食べ終えた後、千景は思い出したように顔を上げる。


「はい?」

「今後ともよろしくお願いします」


 突然言われて、結伊は思わず返答に詰まる。子どもっぽかったり、口が悪かったり、かと思えば育ちの良さが出てきたり、いろいろと忙しい。


「って、光一郎に言えと言われた」

「……ああ、そういうことですか。こちらこそよろしくお願いします」


 結伊が笑って答えると、千景は新たに入れてもらっていた紅茶を飲んで食卓に置いた。

 満足げな表情で両手を合わせて合掌する。


「ごちそうさまでした!」




☆ ☆ ☆


BCEサンド(一人分)


【材料】

6枚切り食パン ★ 2枚

ベーコン  ★ 2枚(パンのサイズに合わせたもの)

キャベツ ★ 好きなだけ

卵 ★ 1個


Aマヨネーズ ★大さじ2

A粒マスタード ★小さじ2


Bケチャップ ★ 大さじ1

B焼肉のたれ ★ 小さじ1



【作り方】

1、食パンをトースターで焼きます。ベーコンを切ってフライパンに入れて中火にかけます。ベーコンの厚さはお好みで、スライスされてあるものでもかまいません。ベーコンから油が出るので油は必要ありません。


2、キャベツを千切りにします。大きなスライサーがなければ包丁で千切りにするか、適当にちぎって水分は拭き取っておきます。


3、AとBをそれぞれ混ぜ合わせておきます。ベーコンの片面が焼けたらひっくり返し、卵を割り入れてある程度焼けたらひっくり返して焼きます。黄身は半熟でも堅焼きでもお好みで。ベーコンエッグの要領で造ると後でパンに挟むことと、食べる際に楽になります。


4、ラップを長めにカットし、その上に焼けた食パンにAを半量塗ってから置き、ベーコンとエッグ、B、キャベツの順に乗せ、もう1枚の食パンに残りのAを塗って挟みます。


5、ラップでサンドイッチをキッチリ包み込み、平らなバットか、ミニまな板を上において2~3分置いておきます。


6、ラップごと5を切って、ラップをはずしてできあがりです。ラップごと切ると中の具材がずれません。


【備考】


○焼肉のたれがなければ、ウスターソースなどでもOKです。

○辛いのが苦手な人はマスタードを少な目に。

○パン、ベーコンの厚さは好みでどうぞ。



【おまけ】


 スパイスココアは、普通にココアを作る手順で、砂糖、オールスパイス、シナモン、ジンジャー(香辛料はそれぞれパウダータイプ)を適量入れ、最後に黒コショウを削りいれると出来上がりです。

 ミルクココアで作る場合は砂糖はいりません。

 ホットミルクではなくお湯でも。

 黒コショウはホールか荒挽きを使用してください。パウダータイプだと大変なことになります。


 はじめまして。Tティールです。

 この話が生まれたのは、筆者がダイエット中に、どうしてもカロリーの高いものが食べたい! 炭水化物食べたいっ! というストレス発散のためにその辺のノートに書きなぐったのが発端でした。

 おなかをすかせた少年に青年が料理を作る。というこの短編は、その後筆者がダイエットを諦めるまで続けられ、最終的にはそれなりの小説になっていました。

 このまま埋もれさせるのはもったいないな。と思って、このたびの掲載となりました。

 短編ですが、まだまだストックはあるので、手直ししつつちょいちょいアップしていければと思います。


 しかし、この小説を書くためにちゃんとした料理の手順をと思って作って食べていたら、若干減っていた体重が元に戻りつつあり、かなり困ったことになりそうですので、スローペースな展開となっていく気がします。


 御拝読ありがとうございました。それでは。


 あ、本編内の「内地ないち」とは北海道特有の言い回しで、「本州」の事を言います。

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