冬の日に 序章
はい、と言う訳で番外編です。
活動報告を見た人は知っていると思いますが、次話は14:00に予約投稿してあります!
でわっ!
それは突然だった。
空から一枚の羽が舞い降りた。
一人の少女は不意に目を見開く。
眼前には銀色に輝く荒野。頭上からは白い塊がふわりふわりと落ちていた。少女はそれを地面が氷っているのだと理解できた。少女はそれを雪だと理解できた。
初めて、初めて見たはずのもの全てを少女は理解できた。
そして、自分が何故ここに居るのかも、自然に理解できた。
その瞬間、頬に冷たい液体が流れた。少女はそれを自分が流した涙だと理解する。それと同時に、自分にも感情はあるのかと理解した。
「……あ」
少女は自分の涙に触れ、小さく、可愛らしい声を漏らした。
それで、少女は自分が喋れることも理解した。
それ等全てが理由で、少女は身を隠すことを決定する。
自分がここに居る理由、それは果たさなければならないこと。しかし、それに自分は耐えられるのか、そう自問し、無理だと答えを出したのだ。
少女は歩く。
銀色に輝く荒野の上を歩く。
ふわりふわりと舞い降りる雪の中を、歩く――