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LastStory
そんなオンラインゲームが、この時代には存在していた。
それはロールプレイングゲームであり、MMORPGと略称される。
MMORPG、誰もが知っているオンラインロールプレイングゲーム、所謂ネトゲ。
そんな数多あるネトゲのトップが、LastStoryだった。
LastStoryの売りは、フィールドの多さ、Mobの多さ、職業の多さ、スキルの多さ、エトセトラ。
簡略すると、全てにおいての高スペックさだ。
サーバーにそれだけの情報量が入るのか?運営はそれをバグなしで稼働させ続けられるのか?
これが、始めて運営の公式ページにLastStoryの存在、そして内容が公開された時の民衆の反応だった。
しかし、運営はその疑問を全て、真正面から叩き割った。
全てを実現してみせたのだ。
運営がLastStoryを正式稼働させてから約1年、たった一年。
総ID数2500万突破――
――怪奇現象とも呼べる規格外さ。
民衆の誰もが唖然とするその数字。
そして、その数字のおかげもあってか、さらに3000万3500万と増え続けるID数。
正式稼動から5年、今なおその数は増え続けている。
もちろん、理由はある。
2ヶ月に1度と言う高速度での大規模アップデート、月に1度は必ずイベント、課金がないため初心者同士の差があまりなく、初心者でも楽しめる内容。無限にあるフィールド。
それら全ての要素が理由だった。
だが、5年と数日がたった大晦日。
民衆の大抵の人々が休日で、LastStoryをプレイしているユーザーが多いこの日に、事件は起こった――
――約5000万人ものユーザーが、突如地球から姿を消したのだった。