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最悪な初デート。

評価してくださった「おやっさん」様、どうもありがとうございました!!



「今家に着いたよ。何してた?」


平井君からメールが来た。



「Re:」

「空見てたよ。すごく綺麗なの。平井君も見てみて!」 




♪〜〜♪〜〜


「もしもし」


「”勇次”だって!」


「あっυ」


「今度間違えたら罰ゲームな!」


「罰ゲームって何?!」


「さあな。」


「怖いな〜υね、勇次・・・くん。空に2つ並んでる星が見える?」


「あぁ、見える見える。」


「あの星がなんか私達みたいだな〜って思ったんだ。」


「真央らしいな(笑)」


「勇次君、今日ありがとう。助けてくれてすっごく嬉しかったよ。それに勇次君かっこよかったw」


「・・・・真央」


「ん?」


「好きだよ。」


「うん。私も。」


「ずっと一緒にいような。」


「うん。」


「おやすみ。」


「おやすみなさい。」




私はまた空を見上げた。

2つの星は離れ離れになっていた。

その瞬間、私はひどく後悔した。あの星が私達みたいだなんていわなければ良かった・・・。

明後日にデートの約束をしていた。

記念すべき初デートだ。

今からドキドキしてきた。

―――何着よう?ワンピース?・・・・あっこの前買ったBirb○eのスカートが・・・

・・・あった!!マネキンが着てるの見て可愛いなぁと思って買ったんだ。

よし!これはいて行こう♪



でも何か自分1人で決めるのは自信ないな・・・。


そうだっ!やっちゃんに相談しよう!




メールが返って来た。


「いいよ〜☆じゃあ明日昼過ぎに真央の家に行くから!」






§


ピンポーン



「やっちゃんいらっしゃい!あがってあがって。」


「おじゃましまーす。あれ?おばちゃんは?」


「今日出かけてるの。」


「そっか。じゃあ、決めちゃいますか!」


「辛口ファッションチェックよろしくお願いします!」

「このスカートいいじゃん!!似合う似合う!上は・・・」

いつのまにかプチファッションショーになってしまっていた;;

でもまぁ、なんとか決まった。

「うわ〜絶対ヤバイって!可愛すぎ!!平井にゃぁもったいねぇ!(笑)」

「本当に?」

「うん!!萌え〜(*´∀`*)」

「あはは(笑)」

「頑張ってね〜明日!」

「うん!ありがとね、今日」


「全っ然!!うちも楽しかったし。報告待ってるからね〜!」


「うん!バイバイ!!」




勇次君にメールしてみよ。


「件名:明日」

「すっごく楽しみだよ〜(*≧∀≦)ノどこに連れて行ってくれるの??私オシャレしていくから楽しみにしててね。」




待っても待ってもメールは返って来なかった。


少し不安になったけど、ウキウキしている気持ちが勝ってすぐに不安は消えた。






§


私は珍しく早起きをし、デートの準備をしていた。

マスカラをバッチリし、苦手なアイラインをひき、グロスをぬった。


「あっ眉毛眉毛!」


眉毛がないなんて引くよね;危ない危ない;;

そして、やっちゃんと厳選(?)した服を着た。



ピンポーン



「はーい」


「こんにちは。平井ですが真央さんいらっしゃいますか?」


「あら、あなたが平井君?いつも真央がお世話になっています〜」


「いえ、こちらこそ。」


「勇次君!」


「おぉ!行こっか」


「うん。お母さん行ってきまーす」


「行ってらっしゃい。」


「ねぇ、どこ行く?」


「どっか話せる場所ない?」


「ん〜そうだなぁ・・・公園とか?」



私達は公園のベンチに座った。

なんだか空気が重い・・・。



「勇次君、どうしたの?なんかあった?」


「・・・・・。」


「勇次君・・?」


「・・・・やっぱりどっか行こうか。」


「・・・・・うん。」



それから色々な店をまわったけど楽しめなかった。

明らかに勇次君の態度がおかしかった。




「そろそろ帰るか。」


まだ4時なのに・・・。このまま帰るわけにいかない。



「勇次君の家に連れてって!」


「えっ」


「ダメ?」


「わかった・・。」



―――強引だったかな?でもちゃんと話がしたい。





「ここが俺ん家。今誰もいないから。」


「おじゃまします。」


「ちょっと待ってて。なんか飲み物持ってくる。」


「いらない・・。それよりなんか今日勇次君おかしいよ?どうして?」


「そんなことないって・・・」


「ううん!変だよ!私なんか気に障ることした?ねぇ、言って?」


「・・・・・。」


「んんっ....」


突然のキスで口が塞がれる。今までの優しいキスとは違い、激しく乱暴なキス。


「んっ....」


たえれずたおれこむ。



―――怖い・・・・。いつもの平井君じゃない。



涙がこぼれた。それに気付いた平井君は、


「ごめん...今日は帰って」


と言って部屋を出て行った。私は1人平井君の部屋にとり残された。






―――どれくらい泣いただろう。

やっと落ち着いた私は自分の家へと帰った。






―――――翌朝、待ち合わせ場所に平井君は来なかった。

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