表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

ドキドキ///

ある朝、私はいつものように遅めに学校に着いた。

「遅いよ〜真央!」

「おぉ〜、やっちゃんおはよー」

親友のやっちゃんはサバサバしてて男の子っぽい。

「いい情報入手したんだ〜!!」 朝から元気なやっちゃん。

「しょうがない!聞いてやるか!」

「それがさ〜、本人に口止めされなっかったから言っちゃうけどさ、2組の平井が真央のことが好きなんだって〜」

「・・・・・ふ、ふ〜ん。」 


   私は興味がないふりをした。


「え!?何?!反応微妙なんだけど!」

「そんなことないよ。」

「真央はさぁ〜、顔可愛いし、オシャレだし、何でも出来るし、男子にモテるのに彼氏とか作らないよね〜。なんで??」

「あはは!やっちゃんそればっかり!」

「だってさぁ・・・。私が真央だったら絶対男たらしになるよ。」

「お〜い!席につけーー!!」

「あっっじゃあまた!」

先生が来て私たちは席に戻った。

―――やっちゃんには表情を変えずに喋ったけど、本当は平井君が私を好きだと聞いて嬉しくて嬉しくて仕方なかった。



授業中私は平井君のことしか考えられなかった。

いつから私のことを好きになってくれたんだろ・・??

私のどこが好きなのかな・・?




「弁当食べようぜぃ!」

「えっ?!もうそんな時間??」

「真央寝ぼけてんの??めずらしぃ〜。」

「ちょっと考え事してた。」

「ふ〜ん。それよりさ、朝の続きなんだけど、真央はどうなの??」

「えっ?!」

「うち、平井いいと思うよ。」

私は自分の顔が赤くなっていくのがわかった。

「真央赤くなってる!可愛い〜」

「大人をからかうな!」

「ぶっ(笑) それで、どうなの?」

「・・・う〜ん、優しい人だと思うけど・・・」

「ふ〜ん。うちは平井応援するわっ!!」

「なんじゃそりゃ!!笑」

「だって、あいつ真央の事大切にしてくれそうじゃん。」

「・・・・・・。」

 学校が終わり、部活をする。私はバレー部だ。中学生の頃からやっている。

新人戦が間近に迫っていて、今日はレギュラーが発表された。

私はレギュラーになれた。1年生でレギュラーになれたのは4人だった。

レギュラーになれなかった他の部員達が、

「頑張ってね!」

と言ってくれた。

――――皆に納得してもらえるように頑張るぞ!!――――

 


「あ〜疲れた!!」

1人で帰っていると、誰かがこっちに走ってきた。


「よっっ!!」  平井君だ!


「よっ・・・。」

―――やっちゃんが言ってた事が頭から離れない・・・。

緊張して平井君の顔をまともに見れない。


「部活頑張ってるみたいだな。」

「うん。平井君もバスケ頑張ってるみたいだね・・」


下を向いて言った。緊張して顔が上げられないよぉ・・・



    ゴンッッ!!!!



電信柱に額をぶつけてしまった・・。あまりの痛さにその場にしゃがみこむ。


「おいっ大丈夫か?!危なっかしいな・・お前。」


そう言って平井君は私の顔を覗き込み、私の額に手を当てる。

初めてキミに触れられた瞬間だった。

私は動けなくなった。動いているのは心臓だけ。ドキドキという音がきこえるだけ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ