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日本社会のノイズに絶望した最強AIエンジニア(62)、俺を「マスター」と慕う天才美少女たちと静かな理想国家を建国する  作者: 春凪一


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11.1.最後の悪あがき

第十一(XI)部 静かなる終局


11.1.最後の悪あがき


我々の『おすそ分け』作戦は、日本政府にとって決定的な敗北を意味した。


国民からの信頼を失墜し、国際社会からは非難の嵐。彼らに残された選択肢は、もはやほとんどなかった。


だが、追い詰められた権力者というものは、しばしば、最も愚かで、最も危険な手を打つものだ。


数日後。テレビの画面を全てのチャンネルが同じニュース速報で埋め尽くした。


『政府、春凪一氏及びその関係者を、国家反逆予備罪の容疑で指名手配』


画面には、私と、静香、燈、響、そして時雨の顔写真までが、まるで凶悪な犯罪者のように並べられていた。


「……はあ?」


司令室でお茶を飲んでいた響が、盛大にそれを噴き出した。


「な、な、な、何これ!?私たちがお尋ね者!?嘘でしょ!?」


「……国家反逆予備罪。時代錯誤も甚だしい、ほとんど使われたことのない法律ですわね。彼らもいよいよ正気でなくなったらしい」


静香は呆れたようにため息をつく。


「これが……これが法の正義……?」


燈はわなわなと拳を震わせ、画面を睨みつけていた。


一番衝撃を受けていたのは、時雨だった。


「……こんな無茶苦茶な……。証拠も何もない。ただ、自分たちの権力を守りたいがためだけに、法を、ここまでねじ曲げるなんて……」


彼女が信じ仕えてきた国家の、見るも無残な成れの果て。その姿に、彼女は静かな絶望を感じていた。


「うむ。予想しうる限り、最悪で、そして最も愚かな一手だ」


私は、ただ静かに呟いた。


彼らは自ら最後の白い石を盤上に置いたのだ。そしてその石は、完全に黒に囲まれていた。


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