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日本社会のノイズに絶望した最強AIエンジニア(62)、俺を「マスター」と慕う天才美少女たちと静かな理想国家を建国する  作者: 春凪一


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10.1.勝利の余韻、そして次の一手

第十部 盤上の攻防


10.1.勝利の余韻、そして次の一手


司令室のメインモニターに映し出された、総理大臣の謝罪会見。


その光景は、我々の最初の勝利を何よりも雄弁に物語っていた。


「やったー!見た!?見た、今の!?あのいっつも偉そうにしてるおじさんが、しおらしく頭下げてるよ!」


響はぴょんぴょんと飛び跳ねて、大喜びだ。


「ええ。時雨さんの情報がなければ、こうも鮮やかなカウンターは決まりませんでしたわ。お手柄です、時雨室長」


静香の労いの言葉に、時雨は少し照れくさそうに頬を染めた。


「……わたくしがしたことなど、ただ情報を運んだだけです。全てはマスターの戦略と、静香さん、響さんの実行力のおかげです」


「いや。君がその『情報』という名の、最も強力な武器を我々にもたらしてくれた。君は紛れもなく、この勝利の立役者だ」


私の言葉に、時雨は嬉しそうに、しかし、きりりとした表情で頷いた。彼女はもう迷わない。自らの能力を、誰のために、何のために使うべきか、その答えを見つけたのだ。


「……しかしマスター。これで終わりではありませんわよね?」


一人、冷静に盤面を見つめていた静香が、私に問いかける。


「うむ。その通りだ。情報戦で敗北した彼らが次に打ってくる手は、より直接的で、そして、より野蛮なものになるだろう。おそらくは……物理的な圧力だ」


私がそう言った、まさにその時だった。


司令室に、Aegisの硬質な警告音が響き渡った。


『マスター。村へと通じる全ての公道が封鎖されました。名目は『大規模インフラの緊急安全点検』。ですが、実質的な兵糧攻めです』


「……来たか」


私は静かに呟いた。


オセロ盤の次の手が今、打たれたのだ。


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