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要人確保
突然空から降ってきた身長二メートルを軽く超す巨人の集団に困惑する両陣営。
「シキ......なのか?」
しかし聞き覚えのある声に反応する国王、アレン。
「ご名答。というわけで助太刀しに来たぞ。ちょっと後ろにいる奴の指示に従ってくれ。」
「助太刀はありがたいが......これは何のつもりだ? それにこの者たちは......?」
背後に降りてきた青年たちが共に降りてきた、ロープで吊るされた座席に座らされ、体を固定されていく状況に困惑するアレン達。
「ここら辺で派手な戦闘をするから被害にあわないように上に避難してもらうだけだ。後そいつらは前やった人形と同じで俺の配下。」
と言って上に待機しているドールキャリアーへ合図を出せば、あっという間にアレン達を固定した座席は巻き取られ、ハッチの中に吸い込まれていった。
もちろん、彼らを座席に固定したのは救急隊員型オートマタだ。
「そんじゃ、やっちゃって。」
戦いの火ぶたは今、切り落とされた。




