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洞窟発見&拠点作り開始

 「不老不死マジパねぇな。」俺は思わず言った。

 

 先程あまりの情報量に脳が破壊されたのにもかかわらず、制御を失ったからだが倒れる前に記憶ごと完全に修復を終えてしまった自分自身に対して本当に人間なのか疑わしなってきた詩輝であった。ちなみにこの島の情報については何一つ残らなかった。


 そうそう、俺がいた場所が林ではなく森ということに気づくのにそんなに時間はかからなかった。なぜなら森というのは自然に木が密集した場所を示すのに対して、林の定義は人工的に作られた樹木の密集地であることを思い出したからだ。


 


 (......今度は一度処理した情報を網膜にでも映してみてみるか......。)

 というわけで情報処理用に首に巻きつくようにnMSを集め、網膜にも映像を投影するように淡く発光するように設定したnMSを埋め込み、いわゆるニューラルネットワークを構築して、得た情報を上手く画像や文字として再現できるるように学習させた。




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 (おおッ!!!!)俺の予想道理SFチックな網膜投影を再現させるることに成功した。

 フム、どうやらnMSによるとこの森は半径約1㎞の円状に広がっており、この無人島の南寄りに位置しているそうだ。そして森の北端に行くと落差10mほどの崖があり、そこの壁にに一つだけ洞窟の入り口があるようだ。住むにはいいかもしれない、あそこを拠点にするか。島の北の方は何もない草原が広がっている。......そして一番気になるダイアウルフの集団の居場所だが……、地上に見当たらない。


……もしや、洞窟の中なのでは?とnMSを洞窟の中に集合させてみた。



……いた。



俺の悪い予感が当たってしまった。中にいたのはダイアウルフがたった3匹横たわっていた、見た感じ母親1匹と子供2匹。しかし何故全員死にそうな顔を……って死んでるし。おそらく俺が殺したのは父親だったのだろう。


何故この島にきたのか知らないが、どうやら元いた動物を全て食い尽くしてしまっていて、ちょうどどっからか湧いてきた俺をこれ幸いと殺そうとして失敗、腕だけを持ち帰りまたやってきて俺に返り討ちにされたと言ったところか。何というか……悪いことをしたな……だが後悔はしていない。こっちがやらなければまたあの激痛を味わうことになっていた。いくら不老不死でもそれだけはごめんだ。


俺は供養のついでにそれらの死体をnMSの苗床にしてやった。だってほら墓のところに木を植えるじゃ ん、あれと同じで恐らく有効活用が一番の供養だろうって思ったんだよ。


 ......俺は目をつむって静かに黙とうした。


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 十分黙とうした後、


 「よしっ!!やりますかっ。」拠点づくりのために俺は声を上げ自身に気合を入れた。



用語解説:ニューラルネットワーク=生物の脳に存在する膨大な神経細胞によって構築されたネットワークの一部をプログラム上及び物理的に模倣して膨大な量の学習により神経細胞に当たるノードと呼ばれる部分の値を最適化することで問題に対し正しい答えを出す方法を独習することに秀でたネットワークの総称。


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