オートマタ制作(2)
感想下さい(涙目)
どこどこに違和感あるとか世間話とかホント何でもいいので。
『おかえりなさいませマスター。』
「ああ、ただいま。」
数十分ばかり桃花と飛行を楽しみ、久々に拠点に降り立った詩輝は早速ソフィアに指示を出して工房に向かう。
さて、今回俺の創ろうとしているオートマタについて少し話そう。
今回のテーマは人造人間だ。『戦乙女』にいれるのだから最低限怪しまれないように人に似せて作る必要がある。強度と体組織も表面上は似せる予定だ。まあ多少の違和感はスキルで押し通せるだろうが......。
と言うわけでまず骨格だが、アダマンタイト複合素材の骨の周りにリン酸カルシウムのコーティングを薄くして外見を白くする。それらをドラゴンの強靭な靭帯の繊維で繋ぎ合わせてアダマンタイトのワイヤーで補強、俺の体を参考にドラゴンの収縮する細胞骨格100パーセントの魔導筋肉を取り付けてその上をさらにドラゴンの生肉100パーセントで覆い、無機質な感じを隠す。生肉が死んでは意味がないので血管を張り巡らして神経を通し、同素材の心臓と各種器官、小さめの消化器官を取り付けて繋ぎ、血液を循環させる。消化器官を小さめにして空いたスペースにさらに魔導筋肉を詰め込んで表皮は人間の皮膚で覆い、緋色の髪を生やせばあら不思議。なんとも人間味溢れるオートマタの完成だ。
これの特徴は限りなく人間に近いところだ。俺の次に生物に近い。転べば表皮は擦りむけ、生体組織を維持するために各器官は活動して腹は減り、ものを食べ、トイレにいく。勿論そのオンオフは自在に可能だ。身体スペックはエンジェルシリーズと同じくらい。
......さて、そんなことを話しているうちに生成が終わった。ちなみに人格は寡黙気味にしてある。
「よし、お前の名前はレイラだ。冒険者パーティーのなかで人ではないことを隠しながらパーティーメンバーを守護するのがお前の役目だ。」
「はい。私は機体製造ナンバー1702機体名レイラ。よろしくお願いしますマスター。」
「ああ、よろしくな。」
そして桃花の1701番目の妹は誕生した。
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