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到着

 ヒュウゥゥゥゥ 誰も見ていない空に風を切る音が響く。

 

 俺たちは翼を展開してエルオス王国王都周辺を目指し、飛行中だ。

 (ソフィアの言葉を信じるならスキルと言い張れば触手も問題ないはず。多少は怖がられるかもしれないけど......基本戦闘スタイルどうしよ。) 俺はこれから冒険者としてメインにする武器について悩みだした。

 (結局どれにしても動きの最適化は終了しているから変わらないんだよな~。)

 (いっそのこと素手で行くか?) そんなこと危険すぎてだれもやらないが、できてしまうため真面目に検討しはじめる詩輝であった。

 (いやでも大剣とかもかっこいいしな~短剣とかも暗殺者っぽくて......中々......。) 今度は一周回って趣味に走り始めた。

 (とりあえず大剣を片手で振り回して、こぶしでも戦え、ピンチになった時触手とか生えはじめる怪人......いいね!) 何がとりあえずなのか知らないが中二病全開のスタイルに決まったようだ。


 (マスター王都が見えてきました。)風切り音でろくに聞こえないためエンジェルシリーズが通信で話しかけてきた。

 それを聞いて進行方向の大地を見下げると、

 「おお......」

 視線の先に巨大な城壁に囲まれた円形の大都市、王都エルオーゼがあった。

 (さて、どこにおりたものか......。) 横の森に落ちるか?


 目的地を目視できたのでその場でホバリングをしながらどこに降り立つべきか考え始めた。

 (ああ、エンジェルシリーズ、道案内ご苦労。持ち場に戻ってくれ。) その前に道案内してくれたエンジェルシリーズをねぎらって帰す。

 (了解しました。ご無事で。) そういいながら離れていくのを見届けた俺は桃花に声をかけた。

 (王都の横にある森の上空で服装をローブに変換した後、翼を収納して自由落下する。いいか?)

 (いいよ~) 気の抜けた口調で返事が返ってきた。

 (じゃあ、行くぞ。)

 (あいあいさー)

 

 ヒュゥゥゥゥゥ


 森の上空に来た俺と桃花は服装を黒く丈の長いローブに変換した。翼が邪魔なので、少し刷り下げた状態で。


 (じゃあ行くぞ......3、2、1......)

 (GO!!!!) 桃花のタイミングで翼を収納、ローブの紐を締めた俺たちは森に頭から落ちていった。頭から落ちたのは空気抵抗を減らし、できる限り素早く見つからないように落ちるためだ。


 ゴオおおおおおおおお


 徐々に地面が近づいていてくる。俺たちがいたのは高度約5000m上空。重力加速度は地球と変わらないので最終的には秒速約150mぐらいになるはずだ。

 ぐるん、ドゴォォォォォォぉぉぉぉ


 常人ならひとたまりもなく頭から突っ込んで周辺にトマトピューレの池ができるだろうが、詩輝たちは人外の肉体を有するもの。二人ともきれいに半回転して着地した......少し周辺にクレーターを作りながら。


 「ふう......とうとう来たな。」 なぜか少し感動してしまった。

 「そうだね~」


 ......これだけ音を立てて着地したのにもかかわらず、気づく者はいない。しかしソフィアの命でクリーチャーシリーズが一体隠れて防音の魔導式を起動していたことに詩輝は気付いていた。


 (グッジョブ、ソフィア。)

 



 

 

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