戦力配置と島の名前
「さてと......。」ソフィアから全オートマタ生産完了の報告が届いた俺は戦力の配置を決めるべく大広間の巨大なディスプレイの一つを起動、エヴァにもらった知識の中にあるこの惑星ルーニアの地図を映させた。
この惑星の大陸は、前の世界でいう北を上にした時ちょうど逆三角形になる形をした巨大な大陸が一つあるのみでその周りに俺が今いる北西の端からひたすら北西に行った陸からは目視できない距離に存在する無人島を含めて多数の小さな島があるだけだ。うん、シンプルって素晴らしいよね。とてもわかりやすい。
おまけにびっくりするぐらい国が少ない。あれだ、前の世界でいうアメリカとロシア、中国が大陸の３つの隅に広く陣取って、海に近いところに何個か小規模の国があるみたいな感じだ。ちなみにその３つの大国は北西部にエルオス王国、北東部に聖ルミアーナ国、南にバルディーエ帝国といった感じでまたもやシンプル。エヴァが俺をここの島に落としたということはエルオス王国は王様がまあましな政治をしている国なのだろう。隣の聖ルミアーナ国はまあ名前の通り宗教国でなんか主神ロクサーヌとかいう誰かさんを掲げている。本当の神様は今の今まで名無しだったんだけどねｗw。んで最後に南のバルディーエ帝国は可もなく不可もなくって感じで皇帝が治めているらしい。魔物もいてそれを退治する冒険者とそのギルドもあるらしい。通貨は上から白金貨、金貨、銀貨、銅貨とまあ普通である。以上。
......この世界手抜き工事で創られたんじゃ？ と思うほどシンプルだった。
......気を取り直してオートマタの配置を決めるか。
「じゃあ先ずエンジェルシリーズは......まあこの島上空の警備に１～１０までをやって......１１～８０まであの大陸の上空に下から見つからない高さで待機。何か異常があったら連絡をさせて。残りは有事に備えて地下に待機。『了解』......マーメイドシリーズは......１～２００番までこの島の周辺の警備、２０１～９００までは世界中の海に散らばって異常が発生したら報告させて必要なら周辺にいる個体が支援に行くようにする。のこりは待機。移動はエンジェルシリーズに協力させろ。『了解』......最後にクリーチャーシリーズはｎＭＳの塊の状態で......とりあえずエルオス王国王都周辺にエンジェルシリーズが投下。人間に成りすまして情報を集めろ。必要に応じて形態を変えるのをも許可するのでよく考えて怪しまれないように行動させろ。少しはこちらに残しておくように。『了解』残りは地下で待機、以上だ。」戦術とかよく知らないが......まああいつらで勝手に学ぶだろ。
......というかいちいちこの島とか、無人島とかめんどくさいし名前でも付けるか。......めんどくさいし適当にマギアイランドでいいや。
......だんだん不老不死になったせいかものぐさになり始めている詩輝であった。
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