表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

情けない始まり

4時限目の英語の授業で定年間近の独身教諭から睡眠魔法を喰らった僕は気がついたらヨーロッパの観光地にありがちな噴水広場のベンチに座っていた


突然だけど僕は追われてる


「待てこのクソガキー!」

「出てこい!」

「この近くにいるのは()()()で分かってんだ!」


ここは異世界のようだというか僕を追っているのが3メートルを超えるオオカミ男なので間違いない


「あん?そこのゴミだめがあやしいな。」


そう今僕はオオカミの嗅覚から逃げるにはここしかないと苦渋の思いで飛び込んだのがゴミだめだった


「こんなゴミだめに逃げ込んでまで食い逃げする根性だけは認めてやる!」

「だが盗みをした以上、お前は俺の奴隷決定だ。」


異議あり情報収集をしようと店らしき建物の中に入った僕は件のオオカミ男に睨めつけられ絞め殺さんという勢いで鷲づかみにされると拷問イスに座らされ肉詰めを作るがごとく窒息するほどの料理を口に放り込まれて僕が無銭だと分かるといま殺さんばかりの脅迫を受けて命からがら逃げ出し食後に運動という腹がねじ切れる痛みの中で走り続け決死の覚悟で飛び込んだゴミだめの中で当然ながら自分の吐瀉物にまみれることとなり凍え死ぬ程の殺意ばらまくオオカミ男をやり過ごそうと言うか盗みが即奴隷ってこの世界の法律はどうなってんだ


「さっさと出てこい!手間ぁかけさせるな!」


あっ僕死亡確定です異世界に来てから僕は死にかけてばかりだしさっきのも走馬灯だよね


『オオカミさん邪魔なの。そこを退いて下さる?』


突然あたまの中から響いてくるような鈴声がした


「あん?うるせえ!ぶち殺すぞ!」


いや初対面でこの返事が普通な世界なんですかなんですね


『あら。宣戦布告なの?』

「あぁ!?えっ?いや、なんで、」

「あっ、ちょっと待て。さっきのは言葉の綾と言うか、そもそもなんでこんな所にエ」

『オオカミさんうるさいの。黙って下さる?』

『〈ボル〉』


「バヂッ」という破裂音と

「ゲガァッァ」という断末魔の叫び


『さあ人間さん。出て来て下さる?』


やばいやばいあのオオカミ男が狼狽えて黙らされるってやばいそうだここはいないフリだ


『あら人間さん。かくれんぼなの?』

『けど残念。私、人間さんがそこにいるの見えているの。』


えっ見えてるいやいや飛び込む時には誰も周りにいなかったし既に悲惨な僕は今さら汚れなんか気にせずすき間をゴミで埋めたから外からは見えないはずだ


『えっと、人間さんは〈であどらりべ〉?』

『意味は生死不問ですの。』


であどらりべってなにかと思ったけどDEAD OR ALIVEのことなんですね結局死ぬんですか


『人間さん。出てこないの?』

『いきたくないの?』


生きたいです生きたいです

穴ぐらから必死に這い出した僕はうつ伏せに倒れた生気を感じられないオオカミ男とガラス細工の聖母像を目にした


『あら人間さん。素直で素敵なの。』

『けどばっちいの。』

『〈ワテファル〉』


僕は突然あたまの上から押しつぶされるような衝撃を受けて溺っうまく息ができな苦っいきしを手放した

主人公の地の文に句読点がないのは余裕がないことを表現する為の仕様です。

読み難くてすみません。


最後の「意識を手放した」を誤字らせて「生死いきしを手放した」と読ませるのが自画自賛です。


この主人公を最強に育てたりハーレムモノにするとかキャラが死ぬよなーと作者的に思う次第です。

そう考えるとどんどん縛りプレイで続きなんて書けなくてお蔵入りとなりました。自縄自縛です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ