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玉を失いし金は何思う

こんばんは。

KURAです!

週一? シランナッ!

まぁ、冗談はいいとして。


というか私いつまで週一にしてたんでしたっけ?


「かぁ……はぁ……疲れた。あと喉も渇いたから一旦休戦しない?」


息も絶え絶えに、笑いながら休戦要請するヨルへ帰ってきたのは無言の槍だった。

勿論言語が圧縮されたような声を出し、その槍は虚空で弾かれた。


「------」


「マジ?最期にドデカいのいく?」


「---」


ソレは傷を増やし、例えようのない液体を皮膚から吹き出していた。

天使たちとの戦いで負傷したのだ。

勿論格か違う存在であり天使等とは戦いにはならないのだが、数が無尽てある天使達には少しばかり分が悪かった。


「全てを受け入れる闇よ、その虚空を示せ」


ヨルが詠唱を始めると杖から煙が出始め、ソレを囲み始めた。

天使達、いやその場に居るものは必ずわかった情報があった。

この詠唱は完了させてはいけない、と。


天使達は初めて感情を覗かせ、ヨル達を攻撃しはじめる。

その感情は『焦り』


「-----」


ソレが煙に包まれながらも何かを言いはなった。

空に非ユークリッド的な人に決して正確には認知できないであろう図形が浮かび上がる。

弱い天使は気を無くし、体を正しく容れ物と化した。


「*****!」


天使が叫ぶ。

それは激情からか。懇願か。

決して侵入することのできない結界が目の前にあるからか。


「闇を正しく理解せよ、痴レ者よ。光あるところに闇あり。闇あるところに光なし。闇は全てを受け入れ、全てを呑み込む。永遠の名を唯一持つ闇を」


半数の天使がエネルギーと化した。

そして残り半数の天使がそのエネルギーを吸収し、己を強化した。

だが、まだ破れない。


「世界始まりしとき闇は全てに寄り添っていた。世界終わりしとき闇は世界が、生物が、事象が、成したことを全てを受け入れ、寄り添うだろう」


七体の天使を残し、全て自害することにより、エネルギーと化した。

その七体がエネルギーを吸収し、また強化された。

だが、まだヨルへ攻撃は届かない。


「終わりの後に始まりあり。また始まるときまですべての魂、全ての記憶は闇に管理され、闇へと愛を捧げる。闇という母へ」


天使達が己の魂をも傷つけるほどに力を出し始めた。

空は割れ、地は揺れ始める。

だが、ヨルはまだ無傷である。


「母であり、父である。そして永遠の寝具である」


結界がガラスのような音を響かせ割れた。

天使達は一斉にヨルへと己の全力、まさに全てを捧げた力を降り注ぐ。


「ゲホッ……セカイノユリカゴ」


ソレがキレイさっぱり消えてしまった。

元々そんなものなかったかのように。

だが、この場に居るものはそんなもの全然重要じゃないと怒鳴ることだろう。


今、この場にはすべての音は響くことを許されない。

何故ならここは寝室だから。


今、ここで生きる事は許されない。

何故ならここは永遠の寝具(棺桶)の中だから。


今、ここで希望を抱くことなど許されない。

何故ならここは絶望を含む闇そのものの中だから。


今、ここで動くことは許されない。

何故ならここはこの世の全てが終わり、何も動かなくなった時にたどり着く場所だから。


今、ここでここに対して悪意に含まれるものを抱くことなど許されない。

何故ならここはこの世の全ての母の中だから。




永遠にも似たその一瞬が過ぎた瞬間ヨル以外の全ては消え去っていた。

全て、終わっていた。


宇宙にも似たその空間で、一人浮いているヨル。

首から下は枯れ木のように色はくすみ、老人のように痩せ細り、骨と皮のような見た目である。


目は何も見えておらず、黒目を見ることはできず、真っ白だ。


鼓膜は元々そんなもの無かったかのようにキレイに無くなっており、まず耳の感覚器官自体がポッカリとなくなっていた。


「……もう、何も見えないや」


触覚すらも鈍り、さらに何もないこの空間では何も感じることはできない。

五感のほとんどを奪われた彼女はクスクス笑う。


「楽しかったぁ~……ゲホッ」


彼女は口から血を吐いた。

でも笑いは決して絶やしていない。


『クランマスターが倒されました。クラン「フォールン」の敗けが決まりました』


その絶望の宣告が彼女の頭に響いた。

どうやら直接頭に来るため聴覚がなくとも聞こえたようだ。


「……」


数秒の沈黙が場を支配した。


「やっぱ敗けるよねぇ~」


だがそのあとには爆笑が鳴り響く。

何もない空間にえらく楽しそうな笑い声が響いていく。

狂っているように見えるが狂っていない。

だって決まってたことだから。


「いやぁ、楽しかっ」


その言葉は言い切ることはできずに彼女は事切れた。

いやー、召喚されたソレ君の戦闘全カットなのはとても申し訳ないと思ってます。

言い訳すると別に相手が無限に復活する戦国無○なんて描写したところで、ねぇ? という。

しかもそんな相手強くないという。


次回は未定ですね!

内容はやっと主人公の戦闘ですけど。

もう開き直って未定といっておきます。


だって気が乗らない時に書いても全然かけませんし……。

あと最近インプットが絶望的に少ないってのもあります。

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