かくれんぼ? 暗殺?
こんばんは!
KURAです!
あんまり思い付かなかったので結構短いです!
「ありゃー、もう皆殺られちゃったかー」
シャドウは降り注ぐ雨と目の前のウインドウを見ながら独り言を話す。
ちなみに三つのなかで一番部下陥落が早かったのはここだ。
サーチや合言葉等、最適解は多くあるため、部下はすぐ陥落した。
「さーて、動きますか」
シャドウがまた溶けるように消えていく。
「声を信用するな! 話しかけるものは全て敵と思え! 隣を敵と思え!」
声をかけ、認識の中に入るのはシャドウのよく使う手だが、こう警戒されると部下達はなすすべもなかったようだ。
「トップが来るまでにかるぞー! 探せ……探すんだ!」
一瞬指揮をとる男にほのくらい影がさすも誰も気にとめない。
「あそこ、動いたぞ! いけ!」
男が指揮をして、皆そこへと駆け出していく。
男がニヤリと笑ったのを気付かずに。
皆が走っていったところの地面が抜け、槍も降り注いだ。
よくみると穴の底にも槍がついており、落ちたものは死んだようだ。
「即席だけどどうにかなったね。やるじゃん俺」
「貴様は……誰だ」
「……何いってんだよ。一緒にやってきたじゃないか」
相棒らしき男が剣を突き付け、叫ぶ。
「貴様は……誰だ……ッ! 我が友ではないっ!」
「あーらら、ばれてやんの。改めて挨拶しようか。俺の名はシャドウ。ボスだぜ?」
装備が水に溶けるように闇に消えて、いつものシャドウが出てきた。
「貴様、ロイドはどこへやった」
「んー? リスポン位置とかじゃないの? 殺した後まで俺が知るかよ」
「まぁ、いい。死ね」
男がシャドウへと切りかかるが当たらない。
当たるはずもない。まず方向が違う。
「認識が外れてるのに気付けないんじゃダメダメだね」
後ろからグサリとナイフを刺され、男は倒れていった。
シャドウの戦い方とは隠密の技術を生かして一瞬で認識を外して混乱させたり、隠れて後ろから倒したりするのだ。
「ふわぁあ。眠たいなぁ」
「テヤァッ!」
「だーかーら、そっちじゃないって」
ふわりふわりと彼は避けているようにも見える。
だが本当は器用に当てる側がはずしているだけなのだ。
「魔法、ファイアカーペット」
そう叫ぶ魔法使いがいたとしてもシャドウには関係がない。
彼は逃げ足が速い。ものすごく速い。
殺してから逃げても間に合うくらい速い。
彼は森が焼けても良いため避けるだけなのだ。
「あらら、危ないことするね」
しかも燃えている中の方が彼は見つかりにくいため状況はもっと悪くなったとも言える。
燃えている中、流石に危険だとシャドウが逃げている最中だった。
彼は何とも言えない恐怖を感じた。
なのですぐさま状況把握のため木に登り、周りの状況把握に徹した。
誰が来たかはすぐにわかった。
何故なら木、全てが横に一刀両断されていたからだ。
勿論シャドウのいる木も、燃えているのも、遠くにあるのも全てだ。
「お、其処にいたか」
剣王 マウスアンドシックス 襲来
「おやおや、お早いですね」
「そうか? お前みてぇなのは特化してるから、俺らみてぇな特化した奴らじゃないと倒せねぇ。だろ?」
「それがたとえ真実だろうと一方通行なんだよなぁ」
「知らねぇのか? トップは滅多に倒されねぇからトップなんだぜ?」
「そうだったのか。じゃあ今夜は滅多にみれない戦いですね」
チャキッと刀を抜く音がした瞬間シャドウは上半身を大きく反らして、四つん這いになる。
そして追撃を避けるために、そのまま足を持ち上げて後ろへと下がる。
「逃げてばっかじゃ倒せねぇぞ?」
「あいにく逃げるのも仕事なんでねぇ。これでどうだい?」
剣王の後頭部へ向かって二本のクナイが飛んだ。
「遅いねぇ。全然遅いよ」
当然弾かれる。
だが、本命はそちらではない、
「遅いならゼロ距離でどうだ?」
後ろからシャドウ自らナイフを刺したのだ。
剣王はシャドウを突飛ばし、フラフラと距離をとっている。
「ならば……ならばっ!」
まさに終わったと思った瞬間白と黒の光が剣王の目から漏れ始める。
「本気モードか」
世界は白く、黒く、色のない世界に染め上げられた。
「あっぶね……ッ!」
その一閃は景色すらもゆるしてはくれない。
ズルリと空間ごとずれた。