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神敵 ヘルクロウ

お久しぶりです!

KURAです!


いやぁ全然書いてませんでしたねぇ。

読むことはしてたんですけど。



「クハハ……ハハハハッ……クハハハハハハッ!」


ざまぁみやがれ!

俺をこんなところに閉じ込めるからこうなるんだよ!

神ごときが! 俺に! 不自由を! 強いるな!

クソヤロウ!


クハハ!


……陣魔法解除。


……うん。テンションおかしくなってたな。


「ま、楽しかった事に変わりはないし、いいか」


「おい! ヘル! 崩れるぞ!」


「はぁ!?」


イヤァズの下へ戻る。

戻ると此処は揺れているようだった。

なるほど。


「あいつが死んだ事によって、ここももうじき死ぬ。脱出しねぇと俺らまで死んじまうぞ」


「三人か……。いけるか、うん」


まぁ、普段使わない翼を使って飛べば力は足りるだろう。

ポチャが重そうだが。


「おい! ガリ! ポチャ! イヤァズ! 俺が飛ぶからこっちこい」


「ガリって呼ぶな! いけるのか?」


「当然」


三人を抱えて飛ぶ。

……持ちにくいな。

三人となるとやはり持ちにくい。


「お前らもっとくっつけ!」


「くっついてるよ! バカ!」


「んだとデブ!」


「るせぇ! 耳元で騒ぐなガキ共!」


まぁこんな風にガヤガヤと騒ぎながら俺達は刑務所を脱出したんだった。

ま、楽しかったし、感謝してるよ。(クソヤロー)








さて、華麗に脱出してみせた俺だが……ここである問題が発生した。

ここは……何処だ……。


俺達が脱出して、今飛んでる場所は、海のど真ん中である。


「……おい、イヤァズ。ここ……」


「……言うな。知らん」


「腹ぁ減ったなぁ」


「クソデブ……なら町でも見つけろ……。……ん? あれ、なんだ?」


ガリが指を指している方向には確かになにかがあった。

何か……帆のようなものが見えていた。


「……んー? 歌が聞こえる。海賊か?」


「ガリ、ポチャ。お前ら戦えたっけ?」


「一応俺達悪党だぞ?」


「ケケケ、泥棒家業してるやつが人殺せねぇとはほざけねぇ」


「ま、俺はただの殺人鬼だが」


「だ、そうだぞ? ヘル。どうする」


クハハッ、良いねぇ。

心が湧き踊るねぇ。

そりゃあ、ねぇ? 一つしかないだろう?


「ぶっ潰すぞ野郎共!」


「ケケケ、殺るか」


「久しぶりの殺しだ。得物が無いのはむずいが」


「丁度歌が耳障りだったんだ」


急降下して、船へと舞い降りる。

あり得ない場所、タイミングの襲撃にポカンとしている海賊達。


「こんにちは。良い天気ですね。ちょっと死にません?」


俺は全ての翼を羽ばたかせる。

風と共に俺は動き出す。

頭、首、胴体、腕。

このどれかに当たれば勝ちのような物だ。

弓じゃないのは残念だが、俺の持っているのは真剣。

まぁ、つまりはゲームだがゲームじゃないんだ。

人は首を落とせば死ぬ。

腕が無ければほぼ無力。

内臓が傷つけば、緩やかに、速やかに、死へ向かう。

頭を切られれば当然死ぬ。


人型を殺すのに躊躇は、慈悲は。

そんなものはとうの昔に無くなった。


「速やかに、死んでくれれば危害は与えませーん」


「手を上げて動くな~。そして死ね」


「抵抗するものは殺します。降伏するものも殺します」


剣をプランプランと指で遊びながら、船内でそう言いながら、歩く。


「おや? まだ居ましたか」


「待て! 待ってくれ! この子は関係無い! 俺の子なんだ!」


髭面の男は必死に訴えかけてくる。

その後ろにいるのは一人の娘だ。

庇うように立っているのだが……ふむ。


「何故関係ない方がここにいるんですかね?」


「……俺は、貴族だ。俺はここの海賊と取引をしていて」


「ふむ。そんな危険な取引をしていたのはわかりました。何故その娘を?」


「……秘書だ」


……嘘だな。俺でもわかる。

小さすぎる。小学校高学年くらいにしか見えない彼女にそれができるとは思えない。


「随分可愛らしい秘書ですね。それに、秘書だとしても何故そう必死に守るんですか?」


「……すまない。嘘だ。 ……ッ! ガアアアッ!」


「私はつまらない冗談はキライですね」


片腕飛ばしておいた。

これで嘘はないだろう。


「娘だ! 着いてきてしまったのだ!」


「ふむ。そうだな……」


ど~う~し~よ~う~か~な~?

二人を交互に見て考える。


「んー、そうですね。右目か左目。選べ」


「……は、はっ?」


「いいから。右目か左目、選べ」


「で、では右目」


「子供か親。選べ」


「お、親」


「そうか」


男の右目に勢いよく親指を突っ込む。


「ガアアアッ! はぁ……はぁ……これで、見逃して」


「右手か左手」


「み、右手」


「……ふむ、そうか。好きな指を選べ」


「こ、小指を」


俺は男を押し退けて娘の右手の小指を切り取った。


「アアアアアアッ!」


「ナターシャッ!」


「貴方の右手は無いんですから。こうするしか」


「おのれ……悪魔め……」


左手を選ばないもんだから笑っちゃったよ。


「お褒めに預り光栄です。ま、満足したし、いっかな」


「で、では……!」


「ま、生かしといてやるよ。余興としては六十点かな。楽しかったよ」


海賊殺したし、食料的にも大丈夫だろ。

最後の右手で面白かったから良いが……それ以外は零点だな。

もっと無様だと面白いんだが……。


さーて、海賊残ってないかなぁ~。

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