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天使それは目である

こんばんは~!

KURAです!

何故私が月曜日に試験があるのに小説を書いてるか! そうです! 現・実・逃・避!

木、金テストがあって月曜日にこれまでの全部範囲のテストがあるのは無理ですって……。

ほんとどうしよ。

「誰だ! 何を壊した!」


声の方を見てギョッとした。

目が五つほどもあり、頭に髪はなく大きな耳がついており、目は周りをギョロギョロと世話しなく見ている。

口は開くと大きく開き、まるで裂ているかのようだ。

自らの正気を疑いそうなレベルのものだ。

声からしてもおそらくあの化け物が地獄耳だろう。

感づかれないように俺はニヘラと笑い話しかける。


「いやぁ、ふんばっちゃって」


「……チッ気をつけろ罪人め。……完全に壊れてやがる。踏ん張ったにしては力が強すぎる……いや、コイツにそんな力は感じない。……ってことは老朽化か。……一応報告しとくか」


ボソボソと何か話す地獄耳にまたニヘラと出来るだけ人に好かれそうな顔で話しかける。

上手くできていると良いのだが。


「あのー」


「なんだ。罪人」


……っぶな。五つの目がギョロリとこちらを同時に見つめたんだ。

声が出そうになった。

少し表情がひきつった気もしないでもないが続けよう。


「いやぁ、もうちょっと出したいんですけど他には……」


「ちょっと遠いが一つ従業員用があるな」


「行かせてもらうことって……」


「…………」


「……」


額に冷や汗が垂れるのを感じる。

しょうがないだろう。

五つの目に見つめられて硬直だぞ?

怖すぎる。どこのホラーゲームだよ。

いつからaboはホラーゲームになったんだ。


「……はぁ、いいだろう。漏らされても困る。ついてこい」


「ありがとうございます!」


「大きな声を出すな……耳障りだ」


ついてこい、そう言うと地獄耳は踵を返した。

そして俺もついていこうとしたのだが一瞬硬直してしまった。

後頭部のところにまた目がついていたのだ。

あり得ない場所にある目に見つめられて思考が数瞬吹っ飛んだ。

だがすぐ正気を取り戻して地獄耳についていく。


俺や、ガリポチャーズのいた牢を抜ける。

そして一本道を抜けると広いところへ出た。

なるほど、ここが広場なのか?

それともただ広いだけなのか。

周りをもっと見ようと首を動かすと、目にうつったのは機械のような感情を感じさせない顔。


「罪人。貴方にここを見る権利はありませんが。そしてイヤァズ、貴方はどういうつもりで?」


「トイレが壊れた。なのでつれていってる所だ」


「……ふむ」


顔を覗き込まれる。

無機質な顔は吸い込まれそうだ。

感情をもたせるとイケメンにも見えるし美女にもみえるだろうその体は無機質なため不気味さしか出していない。

彼の目は……なんだろう。

彼ではない何かの意思を感じた。


「天使サマいいかい?」


「良いでしょう。ただし罪人、次はありませんよ? トイレを壊した罪、次は償ってもらいます」


「だってよ。次壊したら殺すってさ」


「では。 主はいつでもあなたを見ています」


そういって彼は背中から翼を生やして飛び去っていった。

べつに珍しいことではない。俺もそうだしな。

天使……なるほど。そういえばここは神営だったな。

だが見る権利が無い……また見ようとしても邪魔されそうだな。

チラリと見ておくだけにしよう。

……窓がない?

神が作ったと言うだけあって空にあるのだろうと思ってたのだがこれでは確かめられないな。

通路は奥までは見えない。

ただ、看守は見当たらないな。

あの天使がいるからだろう。

まずはあの天使の数を知りたいな。


「……あの人って誰なんです?」


「まぁいいか。俺も信仰してるわけじゃないし。あいつは天使神からの使いだ。俺以外はあいつしかいない。二人で管理をしている。このただっ広いムショをだ。ま、脱走なんて考えないことだ。最大の関門は俺じゃなく、あいつだからな。あいつはいろんなところに目を張り巡らせてる。方法はしらないが、目から逃れられたやつは俺が知る限りいない」


「なるほど……それを僕に話した理由は?」


「言ったろ? 俺は別に神を、天使を信仰してるわけじゃない。ただの看守だ。そしてそれの前に生物だ。気まぐれだよ」


「ありがとうございます」


「カカッ、それでいい」


大きな声を出さずに声を控えて礼を言うと笑った。

ふむ。良い人? なのか?

それにしても天使か。

神と書いて運営と読むならそりゃ脱走は不可能だ。

ただ運営がこんなまどろっこしいことをするのか……?

だが生物としてまたは非生物としての霊的な何かである場合はできるだろう。

全てを知り全てを為すことのできるものなどいない。

必ず矛盾というものは発生する。

まぁ全知全能の神なんていたら無理だろうが、流石にゲームにそれを出すのは駄目だろ。


「ついたぞ。さっさとクソしろ」


「わかったよ」


考え事をしていたらついたようだ。

扉を閉めて便座に座る。

一応やっておかないと、いけないからだ。

ふむ……どうするものか……。


長し、扉を開ける。

彼はいる。

俺を帰すためだろう。


「行くぞ」


「……わかった」


「はぁ、言っておくぞ。俺の前で嘘なんて意味ないと思えよ」


「……なるほど。動きか」


「馬鹿じぇねぇようで結構。脱走するのはいいが、看守として俺は業務を全うするだけだ」


……天使が最大の関門?

いやいや……お前もなかなかだよ……。

まじでどうする……俺。

英語と地理が壊滅してるんですよねぇ。

はぁーほんとどうしよ。

まぁどうにかしますよ。

それでは皆様!

さようなら!

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