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ALL BATTLE

こんばんは~。

お久しぶりです。

古ぼけながらハードボイルドのようなかっこよさを感じるカウンターとマスター。

俺は兄貴と兄貴馴染みの店に来ていた。

良い店だ。コーヒーをたのんだんだけど、美味しい。

俺はあまりコーヒーは飲まないんだが、兄貴が何か言ったのだろう飲みやすくスッキリとしている。

そしてこの雰囲気。素人目から見ても良い店だ。


「で、話ってなんだい? 兜麒が僕を呼び出すなんて珍しいね」


「あぁ、そりゃな。うざってぇし」


「おおう、初っぱなからひどいね……」


「で、話ってのは、何か称号ってのがあったんだが、何あれ」


「……あー……えー、マジか」


「兄貴、素、出てんぞ」


「あぁ、ごめん。……うちの情報屋が言ってたのはコレかぁ~」


「なに?」


「いやぁ、うちのギルドにはね、情報屋がいるんだよ。大体のギルドにはいるね。で、情報屋ってのは、あの~小説とかであるじゃん? 何々が~何々を~とかの運営の全体メッセをaboでは情報屋だけが見れる」


「…… なるほど。そして俺の称号は大体ばれてる、と」


「うん。うちのは自慢じゃないけどトップクラスだから。確か……救い系と鍛治系とは言ってたけど……あ、両方」


「なんでわかんのさ……」


「表情。もうちょっと表情筋鍛えた方がいいよ?」


なるほど……。ってことは大体のギルドにばれてると思った方がいいのか。

……しかも鍛治は重要な気がするんだが……。

……ん? 兄貴が電話してる。


「……ナニナニ? え? 称号のプレイヤーがわかった? 奇遇だね。こっちもだ。いや、うちの身内でね。うん。というか君がわかっているってことは、他はどれくらいわかってそう? ……マジか。あちらさん君より上だっけ? あーそっか君特化じゃないしね。わかった。一応準備しておく」


「どうした?」


「いやぁ、称号の人が君だって、ばれてるよ?」


「まじで!? 何で!」


「コッチもスカウトしたくてねぇ~色々スキルとか使ったんだよ。ま、あっちの住人に聞き込んだりしたり、ね。そして今やっと発覚したって」


「なるほど、で! 他には?」


「大手PKギルドがばれてるらしい。あっちは多分反則みたいなの使ったみたいだけど」


「反則って?」


「あっちの情報屋、『闇屋』はね、金さえ払えばプレイヤーを特定できるんだ。まー大体仇討ちとかに使われるんだけどね~。今回は君に使われたようだけど」


「ほー、どんぐらい金使ったんだろ」


「んー、知り合いに一回聞いてみたんだけどね~コッチの金をもし持ち込めたのなら五億ほど? らしい」


「……え?」


「まーできないからあっちでせっせと稼ぐしかないらしいよー」


「あーあっちだと金が動きやすいんだ」


「ま、それもあるね。ってことで気を付けなよ。一応うちのギルドは君を支援するけど……鍛治だから武器目的に狙われかねないよ」


「わかった。強くなったら兄貴のギルドには恩を返すよ。武器とか防具にして」


「ハハッ一気に打算があったみたいになったね」


「きにすんな」


マナだけは守らねぇと……取り戻せないのは、駄目だ。






――――――ってわけでどうしたらいいと思う?」


「どうしたらいいと思うって……とりあえずお兄さんの力を借りたら?」


ん~クラネスはそういってるが……頼りっきりってのもなぁ~。


「マナはどう思う?」


「まぁ、俺を大事にしてくれるのはありがてぇが。そこまで執着しなくてもいいんじゃないかとは、思ったな。ま、張本人が言うのはおかしいが」


「さー、どうしようか」


そうクラネスの屋敷で会議していたとき、ベルが聞こえてきた。


「これは……! 非常事態の知らせだ……っ!」


「クラネス様! ヘルクロウ様! どうかお逃げください!」


「あ~じじぃ、やめてくんね? 俺らの目的は誘拐。そしてうちのマスターから出来るだけ被害を出すなってお達しだ。鍛治屋を仲間にしてぇんだと。さて、鍛治屋。来てもらおうか」


「……させないっ!」


「……面倒だな。おい嬢ちゃん。来てもらうぜぇ? おい鍛治屋! こいつ返して貰いたかったらギルド バッドナイトまできな!」


「くそっ……! やらせるかっ!」


すかさずマナで斬りかかるが煙幕をたかれてしまう。

ちっ、外に……?


「鍛治屋はちょっと痺れてな。そんじゃまた会おうぜ?」


顔面の半分くらいにタトゥーが入っている男はそのままクラネスを担いで行ってしまった。


糞が。

くそが。


「クソがっ!」


「落ち着いてくだされ。ヘルクロウ様」


「……被害は」


「三名重傷、二名軽傷でございます」


「そうか……」


何故、何故。

すると頭にゲームタイトルが浮かび上がる。

all battle online

ALL BATTLE

全ての戦い。


「あぁ、なるほどなるほど。そういう事か。何でこんな簡単なことわからなかったんだろう。確かに、そうだ。あっちでもそうだったんだ、なら」


「どうしたのですか……?」


「いや、何でもないよ。うん。そう。きっと。ただ……生き残りかたに気付いただけ」


正々堂々?

ハッ! 騎士さんはおうちに帰ってろ。

俺は、暗殺者だ。

PK相手に遠慮はいらない、な。


「マナ」


「おう。やれんのか」


「殺れるさ。それにしても何で君がわかってるんだい?」


「何となく、かな。何か繋がってんのかもな」


「そうかもなぁ、さて、全力(全ての力)で、戦いに勝とうか。まず俺の戦場に引きずり下ろす……っ!」

ここから外道というか……形振り構わなくなります。

まぁそれが主旨になっていくようにサブタイつけたんですけどねぇー。

まぁall battle onlineコレは全ての戦いがある、という意味でつけたので。

数多に戦場があるわけですよ。

なら、どうやって勝つか。

自分の戦場(フィールド)に引きずり込むわけですよ。

それに気がついたって感じですねぇ。

それでは皆様、さようなら!

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