悲劇を死で変えるため
こんばんは!
KURAです!
二十分ぶりくらいですかね!?
すぐ読んでくれた人は!
ま、ここら辺から短かくなっていきますのでどうかご容赦を
気がつくと、そこは広場だった。
……そして何故か当然のように隣に兄貴がいた。
「なんでいるの」
「そりゃあヘルが心配だったからさ」
「ふーん。で、アレに勝てる?」
「完全に……と言われたら厳しいね。進めてる奴らはもうこの街に居ないし、連絡して聞いてみたんだけどあのムービー、滞在してる街で変わるみたいなんだよね。だから僕と決闘王とRGくらいしか特別強い人はいなかった気がするよ」
「完全には守れないかも……か。というかあの襲撃は全ての街に行くのか。……というかRGってだれ」
「だね……。あ、RGはギランだよ」
「そんな名前の人居たから言いにくくない……?」
「まぁ僕しか呼んでないからね」
「……」
襲撃……謎の人体収集癖の男、謎の怪力男、怪物……。
能力がわからないから対策もできないな……。
どうするか……兄貴とギラン……決闘王は……交渉したら協力してくれそうだ……。
そういえばいつ来るのだろう。
「なぁ兄貴?いつ来るんだ?」
「え?三秒後」
「……は?」
ビィーッ!ビィーッ!
どこかで聞いた音が鳴り響く。
そして目の前に、強・奪・帝・国・襲・来!
とテロップが出てきた。
なぁ、いくらなんでも早すぎないか?
「マナ、強敵だがいけるか?」
「上等、俺を誰と思ってる? 魔王の息子だぞ?」
「さて、ヘル。死なないでね」
「はっ!約束はできないな!」
「はぁ……そこの短剣君、守って上げてね。じゃ、僕は行くよ」
「はぁ、ヘル。死んだら守れねぇぞ。戦いで死ぬのは敗けだ。敗者は守るんじゃない。守られるか、奪われるかだ」
「わかってる。死ぬのは全てが終わった後だ」
「くは、じゃあ死なないようにせっせと頑張りますか」
門へと走り、そこで見たのは怪物の群れだ、あの男達の姿は見れない……。
怪物は個体によって姿が違い、弱点とわからない……。
とりあえず頭ぶち抜くか。
「けぃえぅいずにぅぅぅぅぅ!」
「!!! あぁあぁあぁあぁあぁ!」
「おいおい、嘘だろ!?」
「飛べ! ヘル!」
一体倒すと愚鈍だった動きが素早く、そして全ての個体が俺に向かってきた。
っ! ちょっとキツイな……。
こいつら、俺が飛んだら攻撃できないと思ったのか身体が変化していってやがる……。
「なぁ、ヘル? これさっさと倒さないと翼とか生えて飛んできかねないぞ……?」
「あぁ、そうだな……。昼じゃミミズの時の技は駄目……か。上等だ!一匹ずつ殺してやるよ!」
全て頭に命中し、半分ほど怪物が倒れた辺りで少し休憩する。
「はぁ、はぁ……。羽が禿げかけないぞ!?」
「クハハ! じゃあそこで終われや!」
「……お前は……!」
「あぁ? 俺の事しってんのか?」
その男はあの親子を殺した男。
人体収集癖の男だ。
その男は異形のの飛行生物に乗って現れた。
「いや~お前の羽さぁ? 珍しいから欲しいんだ! だからさ、俺らのルール知ってるか?」
「ハハハッ! 殺して奪え……だろ?」
「クハハハッなら話がはえぇ! っとお前ら、手出すな」
下の怪物達に手を上げて指示を出した殴りかかってきた。
ちぃっ! 中々動きが速いな!
マナを素早く出して応戦する。
マナが通らないってどういうことだよ!
ぐっ……俺は近接戦闘型じゃねぇんだよ……。
「おいおい? 動きが悪くなってきたぞ?」
「ぐはっ!」
「おらおら! 頭! 身体! 肩! がら空きだぜぇ!?」
「ちぃ……! 死ぬわけには……いかねぇんだよ!」
闇雲に降ったらつい自分の腕をきってしまった……。
意識が……朦朧と……。
「ヘル! 死ぬな! 改善策を考えろ!」
「ヒャハ! てめぇの短剣でてめぇの腕を斬るほど朦朧とした奴にそんな事言っても無駄だろ?」
そうだ……別に殺さなくていい。
ここから落ちたらさすがに死ぬだろう。
死ななくてもだれかが殺すだろう。
ならば……ならば俺のやることは……!
「ヒャハ! 終わりだよ!」
「お前もな!」
斬れて血が滴っている腕を男の口に突っ込んだ。
ははは……これで麻痺って落ちやがれ!
「あ?痺れ……やがる……。ちっ……こんな奇策が……あるとはな……」
腕を上げて男は落ちていった。
ははは! ざまぁみやがれ!
「おい、ヘル」
「あ?」
「下見てみろ……」
「あ……? はははっ終わった!」
下を見ると飛んできている怪物どもがいた。
あの腕を上げるのは攻撃開始の合図か……。
「ま、お前らも痺れて誰かに殺されろよ」
「はぁ……じゃあな。ヘル」
「あぁ、次は完全に勝ってやるよ」
「そうしてもらいたいな」
俺は怪物達に飲み込まれた。
そして残ったものは麻痺状態の怪物と頭から落ちて絶命した男と無惨に食い散らかされたヘルの姿だった。
それではまた一時間後!
寝る人はおやすみなさい!