破壊の後日談
こんばんは!!
KURAです!
大変御待たせしました!
連続更新の始まりです!
さーて、やろうか。
ちょっと忙しくて開始時刻には出来てなかったけど今日はイベントの開催日!さっさとやらないとな!
だから素早く片付けてきた!
よしよし、どんなイベントかな?
……でもな~んか嫌な予感がするんだよな~。
兄貴となんか言ってたし。
「まぁ、考えても仕方ない。やろうか」
そして俺はaboの世界に入った。
その時携帯にメールの着信が入っていたことに気がつかずに。
そして入るとビーッ! ビーッ! と警報音が聞こえだす。
そして目の前に
! 警告 !
イベント動画は飛ばす事ができます!
心臓の悪いかた! 気の弱い方! 高齢者の方! 子供の方! 等は絶対に見ないでください!
このまま飛ばさなかった方に何があろうと当社は責任を持ちません!
……不穏だな……。
何があろうと……。
俺は学生だ。だが自分で責任は持っているつもりだ。
……多分。
ってことで飛ばさないでオーケー!
目の前が暗転する。
そして明かりがついたら……!?
なんだこれは!
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
うなり声を上げて突っ込んでいくのは戦士達、そして迎え撃つは異形の化け物……。
やめろ! 次々と戦士達が肉塊に変えられていく。
そして戦士がいなくなった所でまた暗転した。
「あれは一体何なんだ!」
また明かりがつくとそこは蹂躙だった。
異形の化け物が逃げ惑う人々を一人ずつ殺していく。
「ぐっ……何もできない……! それどころか動くことさえできない……」
そう、俺は指ひとつ動くことさえできなかった。
なので目をそらしたくなるような惨状から目をそらすこともできない。
そして俺の目にはある母子が映った。映ってしまった。
片目がまだルビーのような石になっている母と健気な子供が……。
「逃げろ! 逃げてくれ!」
だが俺の願いもむなしく絶望の声が聞こえてくる。
「クハハ、なんだぁ、お前。中々いい目してんじゃねぇか。俺ちょーっと欲しいなぁ?」
「! ……ならば差し出しましょう! だから! だから! 娘だけは見逃してください!」
「あー? ……まぁいいけど……。でもさぁ、姉ちゃん、俺らのルール知ってるか?」
「知りません」
「クハハ! だよなぁ? まず知り得てたらビックリだわ! 俺らのルールはなぁ?」
男は口をニチャリも醜く歪めると。
「『殺して奪え』だ」
「え……」
ゴキリと嫌な音がして首がネジ切れる。
は……? は……? は!?
嘘だろ!?
「お母さん?」
「クハハ! しまった、見られちまったなぁ~?」
男は感情のこもっていない声でそう言うとあの子の首も刈り取った。
おい……おいおい!
そんなの……あんまりだろう!?
……そうだ! この国の戦士……はやられてた……な。
! なら! 冒険者がいるんじゃないのか!?
そう考えているとまた目の前が暗転した。
また明かりがついたときに目の前にあったのは
「ぎゃあぁあ!」
また惨劇だった。
その惨劇を起こしているのはまた前とは違う男だった。
「ヒャハ! お前の身体プリーズ? いや、奪う! 特に骨寄越せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
片腕しかないのにも関わらず、片手にもつ大剣を自分の腕のように振り回していた。
そして斬った亡骸を喰っていた。
ば、バケモノめ……。
俺は絶望と同時にこれは何なんだろうという疑問を抱いた。
そういえばイベントの名前は……なんだっけ。
パラレルワールドみたいな事って言ってたな。
あぁ、そういうことか。
これは未来。そして現在進行。
俺らが何もしなければこうなるぞっという警告。
はは、そりゃあ仲良くなってたらキツイわ。
あんまり仲良くなってない俺でもキツイ。
あぁ、わかったよ。
守ってやる。俺がやれることなんて限られてるだろうが! それでも! 全力で戦ってやる!
なにが『殺して奪え』だ!
奪われる前に殺してやる!
『殺してでも守ってやる!』
暗転のなか俺はそう誓ったのだった。
どうだったでしょうか?
ちなみにこの後超短いものとかも二、三個ありますので。
それはご容赦ください。
ではまた二時に