声の正体
プロットが行方不明です。
「ねぇ、誰かいるの?」
そんな問いかけが僕の耳に届いた。
その声のする先を僕は見つめた。
そこにあるのは、古びた家具だけ。
もしかして、幻聴だろうか。
先程、クッキーを満足するまで食べたし、考えてみれば眠いような気さえしてきた。
「ねぇ、誰かいるの?」
やはり、声がする。
「やっぱり、誰もいないのね。私は独り…」
哀しそうに呟く声がした。
その声を聞いた瞬間、僕の胸に小さな痛みが走った。
「き、君は…君は独りじゃない!!僕がいる!!」
気付いた時には、言葉が喉から出ていた。
「やっぱり、誰かいるのね。でも、残念ながら私からはあなたの姿は見えないわ…もしかして、あなた…妖精なの?」
「妖精?僕は、残念ながら妖精じゃないよ」
「あら、そうなの?それは、残念ね。でも、あなたの姿は見えないわ」
「じゃあ、もっと君に近付くよ!ちょっと、待ってて」
そう言って、僕は声のした方へどんどん近付いていく。
「あっ……!」
「やっと、あなたの姿が見えたわ。でも、本当に妖精ではなかったのね、少し残念…」
そう言った声の主は、鳥籠の中にいる水色の小鳥だった。
ちゃんと完結するのかとても不安です…